西洋哲学入門。
2300年も何をやってたんだっていう話。
形而上学の語源の話が深いわ。
「哲学」というのは、やはり西洋という文化圏に特有の不自然なものの考え方だと思うからです。
存在するものの全体を、生きておのずから生成するものと見、自分もその一部としてそこに包みこまれ、それと調和して生きるときと、その存在するものの全体が<それはなんであるか>と問いかけるときでは、存在者の全体へのスタンスのとり方がまるで違います。そんなふうに問うときには、問うものは問いかけられる存在者の全体の外の特権的位置、あるいはそれを超えた特権的位置に身を据えているにちがいないからです。