【概要】
著者(監督): エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
フランス映画。ワルめの黒人あんちゃんが脊椎損傷のエスタブリッシュメントなオッさんを介護する。髭剃りしたり、推し音楽の聞かせ合いをしたり、空気吸いに行ったり、海に行ったり、パラグライダしたりする中で心を交流させる。まさにパッケージ画像の通り。
このあんちゃん、容赦・同情がないのがいいんだな。ときに相手の障碍を忘れるくらいに。シリアスパートもちょっとあるが、全編にわたってあんちゃんがよく笑うのがいいんだな。ストーリー自体は単純で古典的なんだが、コミカルなシーンのドラマが静かで余韻がある。障碍をイジるんだけど嫌みと後ろ暗さがない。
【詳細】
<感想>
- 周りがフォーマルな格好の中、パーカーのドリスが浮いている。
- 感覚の有無をお湯で実験するシーン、性感帯の耳を開発するシーン、セグウェイとの融合、推し音楽の聞かせ合い、雪合戦、演劇鑑賞、お絵かき売買、髭剃り、文通支援などのシーンが印象的。
- セクハラをうまくいなすマルセルの手腕は見習いたい。
- フランス映画らしくシルブプレ連発が地味に面白い。