評価:S
【概要】
【詳細】
14年1月26日現在で7回観た。ほむほむの愛が重い。
ストーリーはやや難解で、TVシリーズと前後編を見た人でも初見ではついていくだけで精いっぱいだろうと思う(放映前日に前後編をTVで放映してくれたのは非常に有難かった)。
しかし、エヴァ等の完全意味不明系のものに比べれば相当に鑑賞しやすいと思う。難解な作品が苦手な自分が言うのだから間違いない。
本作には、考察の余地がたくさん設けられているが、そういった面倒なことは好事家たちに任せておくことにしよう。
本作の持つ謎の吸引力の根源は一体なんであろうか。
見せ場としては、主に
の4つが挙げられよう。多くの人はほむらが結界を生み出した犯人であることにすぐ気づいたことと思うが、悪魔ほむら誕生まで読める人はまずいなかったであろう。
話の流れを反芻して、叩き込んで、114分の上映時間が短く感じるようになったら君も立派な叛逆者だ。
逆に、やや退屈な場面といえば、ほむら魔女化までのイヌカレー空間か。非常な不安に襲われる異空間デザインである。マミさんももう一人ぼっちじゃない。
<171126加筆>
本編はまどか的にはOKでも、ほむ的にはやっぱりNGな結末だった。
ほむほむメンタルが無傷なわけがなかった。
まどかは神であることを忘れ、ほむらは魔女であることを忘れ、束の間の桃源郷が箱庭の中で実現した。
歪みを隠しきれなくなった世界はやがて崩壊し、ほむらは自身が魔女であることに気づく。
救済と隣り合わせの観測を防ぐため、ほむは救済なき死を選択する。
そうはさせぬとばかりに魔法少女たちが立ち上がる。
かばん持ちの助太刀によりまどかは自分の役割に気づく。
「そう、そうだったのね」「私ね、知ってるんだよ」
「もう私は、ためらったりしない」
ほむらの怪しげな発言の裏にあったものに後になって気づく。
世界は改変されたが、円満さはなく歪みは残りつづける。
ともすれば崩れそうになる世界を神の目覚めから守っていこうと、魔なる者はそう誓うのであった―――。