ありがとう、トニ・エルドマン
著者(監督):マーレン・アデ
【概要】
公式サイト参照。
少々、いやだいぶ頭がおかしい映画。GLOA熱唱と全てを投げ出した全裸パーティが印象に残る。
160分と長いので疲れるが、こういう訳わかんない映画もありかな。
【詳細】
<あらすじ>
基本はドイツ語。ビジネス時は英語に切り替わる。
巨漢の変なオヤジとコンサル転勤族の娘。そんなチグハグな父娘の物語。
娘の勤務地ブカレストでストーリー進行。父は娘が元気か見に来る。
ビジネスと無縁な父がパーティや懇親会になぜか参加。パパ浮いてる。
石油事業の首切りを任された汚れ役みたいだけど、どうやらお得意様に印象悪いみたい。
プレゼンの日、うっかり寝坊して娘ブチギレ。お父さんしょんぼり。
仕事のミス、心をすり減らすような生活、気の進まない業務内容、女子会にも乗り込んでくるパパ。
いろんな意味で涙がでちゃう。
もちろん彼氏との情事にも気分は乗らない。
これ以降のシーンはPG12、いやPG15だ。
愛のコリーダ的モザイクはかかるが、明らかに手淫シーンはいらないだろ!
クリームパイ事件(お菓子にかけてお菓子に)のシーンはどんな顔したらいいか分からなかったぞ。
女子会、クラブ、オフィス、レストラン、果てには娘の家にもに出没するパパ。
ホームパーティにいやいや連れてこられ、イースターエッグをぬりぬりしたあと、パパのアシストで歌唱要請。
すると、感情が決壊したようにGREATEST LOVE OF ALLをノリノリで熱唱する娘。吹っ切れた。
今度は会社の人を招いてのホームパーティ。
着脱しにくい服が脱げないでいるところに呼鈴が。
ええいままよ、このまま応対だ!
「全裸じゃない奴は参加すんな! そういうパーティなんだよ!」アカン、この女吹っ切れとる。
以降、おパンツどころかパイオツの嵐が吹き荒れる。
おい、パイオツたれぱんだじゃねーか!
もう誰も来ないかと思ったら秘書が来る。マジメでかわいい。
謎の毛むくじゃら生物も来る。絶対パパだ。
さらに、まさかのボスも全裸で登場(もち股間にモザイク)。
吹っ切れついでに、すべてを投出してやけっぱちで脱走。たまってたんだね。
そんな彼女を抱きしめてくれるの毛むくじゃらは、やっぱりパパでした。
そんな一か月間の出来事。
場面は移り、ババの死で父娘再会。
娘はどうやら会社を辞め、マッ〇ンゼーに転職したようだ(続けてたら尊敬するわ)。
入れ歯や帽子、「後になって大切さが分かる」ものもあるという父の言葉に触れてみて、人生の苦味とコクに気付いた気がする、そんな不思議END。
<印象>