著者:天野郁夫
【概要】
帝国大学の発祥と終焉、その果した役割がわかる。資金難のなかで人材や未来に投資した近代日本の必死さを見習いたい。戦時の工科大学化や敗戦時の学制再編など、象牙の塔に籠っているのは難しい。
【詳細】
帝国大学だけが複数学部を置く「総合大学」であり、他の官立大学はいずれも「単科大学」であった。
戦前の複雑な高等教育システムを解説しつつ、同年齢人口の0.3%以下しか入学を許されなかった「帝国大学」のあれこれを、統計データを駆使して語り尽くす。
(入学者数や卒業者数、学部の拡充と学校数の拡大[軒を借りるテク]、外国語と教養、学生の進路の変遷、学生生活や風俗、受験競争の激化と大衆化 教員数や出身大学、学位の取り方、大学や学生の懐事情、戦時の工科大学化や敗戦時の学制再編など。)
※帝国大学…東京、京都、東北、九州、北海道、大阪、名古屋(、京城、台北)
国家のグランドデザイン、百年の計などいろいろ考えることが多く大変だったと思いますが、やっぱり教育は度外視でやらんといかんですな。