著者:鶴巻和哉
評価:B
【概要】
【詳細】
<あらすじ>
表現先行のジェットコースターアニメ。
アンニュイでものうくけだるい「当たり前のことしか起こらない」日常に、星間生物のあれやこれやをフリフリでクリクリと煮込んだジュヴナイルSF(らしい)。
ハル子とマミ美、年上の女2人にどつきまわされ誘惑され慰められ、なんだかんだでモテモテなナオ太君。
ウソとホント、日常と非日常が交錯する日々の最後いやはてには、甘酸っぱいキスの味とギターを残して、二人ともいなくなった。
そんな小6の日の思い出。
<印象>
とまあ正直ストーリーは割合どうでもよくて、
このアニメのキモはアンニュイな雰囲気とアニメ表現の奔流にある。
前者の好例は一話のマミ美。そして始終鼻声エロスを振りまくハル子。
そして後者、数々の目眩めくアニメ表現のオンパレード。
ふっとばされたり、ねじれたり、視点がくるくる回ったり、突如画がマンガ風になったりコロコロ変わったり崩れたり、EDが実写だったり、父親が微グロになったり、言葉遊びをはじめたり(下ネタ、各話タイトル等)、ツッコむ暇も与えないほど小ネタを繰り出して来たり(のりまゆげ、鼻血、ほじパク等)と、もうやり尽くしたの感がある。考えるな、感じろ。
ふざけてばかりかと思いきや、時折思い出したかのようにマジメにアクションしたりもする。
ロボの生物的登場(額からずももももっと生えるシーン)と変形、銃撃戦、バニー服で単身乗り込むハル子などがそれ。
<その他>
曲がアンニュイ感醸成に多大な貢献をしている。
the pillowsの音楽の中では、ONE LIFE(きっとそうさ~でおなじみ)やLITTLE BUSTERS、Ride on shooting starが好きかな。