著者:伊賀泰代
評価:B
【概要】
今の日本にいちばん足りないものは個々人のリーダーシップ。まずは些細なことから「自分ならこうする」とつねに考え、周囲の環境を、世界をそして人生を変革していこう。
【詳細】
『生産性』の人のリーダーシップ論。
マッキンゼーの採用基準は、
①リーダーシップがあること
②地頭がいいこと
③英語ができること
で。
リーダーシップこそコンサルタントにとって最も重要なスキルです。
たとえ完璧な解決策を紙の上に書き出すことができても、問題は何ひとつ進展しません。問題を解決するには、それらの言語化された解決策のステップを、ひとつずつ行動に移していく必要があります。その時に必要になるのがリーダーシップです。
リーダーのあるべき姿とは。
「自分で決め、その結果に伴うリスクを引き受け、その決断の理由をきちんと説明する」
「このボートに命を託そう!」と考えたボートの漕ぎ手こそが、あなたが最も信頼しているリーダーです。
リーダーの仕事は、周りの人を楽しくさせることではなく、なんとしても成果を出すこと
「最初の一人になる」、「先頭に立つ」ことを厭わないのがリーダーです。
リーダーとは、たとえ十分な情報が揃っていなくても、たとえ十分な検討を行う時間が足りなくても、決めるべき時に決めることができる人です。議論を打ち切り、決断すべきタイミングはどの時点なのか、判断できる人です。
そしてリーダーシップは皆が持つべきものだ。
全員がリーダーシップをもっているチームでは、(中略)
「私がもしリーダーであれば、こういう決断をする」というスタンスで意見を述べます。
マンションの管理組合の会合、避難所でのお弁当の配布、タクシーの相乗りなど、日常の些細なイベントを利用してリーダーシップを鍛えていくべし。
一歩踏み出す勇気、踏み込む勇気を教えてくれる。
世の中は“誰か”がうまくまとめてくれるのではなく、一人ひとりが力を出し合って、うまく回していくものなのです。
京大生disも忘れずに。