評価:B
【概要】
ライフネットおぢさんが唐の二代目皇帝・李世民(太宗)の遺した著書を繙きながらリーダーシップ論を展開する。なかなか興味深いが、出口の著書に慣れた人には耳にタコかもしれない。
【詳細】
『貞観政要』解説本と見せかけての、出口の人生論、仕事論、リーダーシップ論、
そしてライフネット生命の宣伝本でもある。
銅、古、人の三鏡の話は出口のフォロワーにはもう耳タコか。
李世民がリーダーとして優れていた点として、以下2点を挙げる。
①「権限の感覚」を持っていたこと
②臣下の「諫言」を得たこと
②が重要。とっても重要。気持ちイイことしか聴きたがらない奴が多すぎる。
リーダーの役割はいろいろある。
人をまとめる、方向を示す、が基本。
責任をとる、フェアに接する、ただちにやる。
自分の立ち位置を確認し、それに見合った振る舞いを演じ続けていれば、それはやがて、その人の本性になると思います。自分の立ち位置を正確に確認できている奴がどれだけいるのか。
主観と客観は大概ズレている。
余計な干渉や口出しをせずに部下を放し飼いにできるリーダーこそ、理想のリーダーだと僕は思います。だね。