Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

海賊とよばれた男


監督:山崎貴
評価:B

【評】
同名小説の映画化。
「ふねだせぇー!!」
「いっちょやっやたろうやないかい!」
の宣伝でおなじみ、ひらパー兄さん七変化に注目。

全体的には、う~ん、といったところか。
まず長い。というより観客に長いと思わせてる時点でよろしくない。
作品てのは当然みなフィクションなんだが、その箱庭的世界の構築にはリアリティが必要なんだな。
その点、登場人物の実在感、心理や行動の蓋然性、必然性てものが弱い気がしたんだよな。
そう、「生きている感じ」っていうのかな。
そのせいかいろいろ演出過多な気がしたんだよな。
特にはるかだな。実在感が感じにくかった。ほんとうにこの人はこの世界でものを食べ、歩き、呼吸しているのかなってね。
まあ実写は却って難しくなってるのかもな。このご時世な。
しっかり作ればマンガやアニメの方がリアリティは出せるってことが改めてわかってしまったもんな。

ま、満洲潤滑油試験、タンク浚い、製油所~日〇丸への石油輸送の画は、原作の当該部分のイメージを補強してくれた。
あとあれだな、タバコ吸いまくりの煙ったいオフィスは戦後~モーレツ時代の感じが出ていてよかった。

そうそう、「この物語に登場する男たちは実在した」 をラストに入れたほうが良かったのでは。
ま、いいけどね。