Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

機動戦士ガンダムUC

監督:古橋一浩
評価:B+

【評】
例のBGMでおなじみのGUC。OVA×7なので結構ヴォリュームある。
私の実質初ガンダム。 どうやら新しくて古いガンダムのようで、新参も古参もウェルカムな雰囲気を感じる。

宇宙に居住圏を移すほどの技術発展を遂げながら、
殺し殺されを繰り返す救いようのない人類。
彼らにもたらされた可能性。
それは、「他者と誤解なく分かりあえる」ニュータイプという新人類。
戦争の中で兵器として利用されもしたが、一方では人類の無限の可能性を示すこともあった。
人類がその力をいかに幸せのため、平和のために使えるかなんやろね。

ボーイミーツガールしてオラワクワクしてたら、
ラプラスの箱の鍵であるUCガンダムに選ばれたバナージ君。
自分に、ガンダムに何ができるかを考え、行動し、
出逢いと別れを繰り返してきた彼に、
利権や思想、過去に縛られていない、そのひたむきな若く新しい力に、
いろんな陣営のオトナたちが賭けてみたくなったんやろうね。
彼らが、流れた血の量に値する未来を切り拓いてくれるのを希うほかないですな。

地球連邦、ロンド・ベルネオ・ジオン、袖付き、ビスト財団、少年少女など、陣営が多くてアタマが大変だったが、数々の映像特典でこれまでのガンダムシリーズやUCをダイジェストで振り返るよう要求されるので、幾度も反芻しよう。よかったよ↓。


 


一方では進歩史観への懐疑を、もう一方では人類の新たな可能性を。
戦争がもたらした出会いと別れを描く人間ドラマ、単純な勧善懲悪でないところ、東洋的サイキックな部分が
ガンダムの魅力なんやろうね。
ニュータイプとかサイコフィールドとかサイコフレームとか、初めて見たらのけぞりかえるような部分も、ガンダムガンダムたらしめているところなのかも知れないね。
人類はいつの日か辿り着けるだろうか。この境地に。

もちろん人間ドラマだけでなく、地上・空中・宇宙で展開されるバトォも見逃せない。
いろんなMSがニュルニュル動くのでぶっちゃけ話が分かんなくても楽しめそうですな。
序盤のクシャトリヤ無双やUCガンダムの変形、シナンジュ先輩の機動性、
「ブッピガン」「ティルルルルルル…」「キュピーン」などのSEなんかがそれね。
なかでもEp.7、死別→デカい敵と共闘→サイコフィールド展開→ほぼイキかけました、の流れは濃密でしたね。

好きなキャラはもちろんマリーダさんとジンちゃん。ちなみに曲の中ではケミストリーのmerry go roundがお気に入り。