評価:B
【評】
北欧の小国vs.東欧の巨人。
零下40度の極寒。押し寄せるソ連の大兵団。
彼我の絶望的な戦力差。頼れるものは不屈の闘志のみ。
三ヶ月に亘る防衛戦のなかで繰り広げられた雪中の奇跡に、瞠目せよ。
まあ、衆寡敵せずで結局講和を強いられるんやけどね。
マンネルヘイムや白い死神はもちろん、
徒手空拳、創作兵器、鹵獲武器で斗った兵士たちにも賞賛を送ろう。
戦闘経過や損害がやたら詳しいので疲れる。
そんなときは、
- ナルヤンカ道
- イナリ
- ムフ岬
- スシ集団
- コロス川
- ヴォッキ湖
- カリ少佐
- マンコネン大尉
- パイミオ島
- ペチャイヤ島
- ウコンマキ
- カヴァンティンコスキ
- リョュトョヴァーラ
- ピュハトゥントゥリ
- ポルティンホイッカ
- ピョリッカラ
などの、不思議でどこか懐かしい人名・地名を楽しもう。
アイヌ語や「モントゥトゥユピー」みたいな感じやね。
なかでも「リョュトョヴァーラ」の拗音ラッシュは凄すぎる。
著者、継続戦争も刊行予定らしい。
フィンランド語も解る模様。がんばれ。
フィンランドに行くキミは、冬戦争関連書籍必読ぢゃぞい(・ε・)
本書は読まなくてもいいが、 ↓ は必見ぢゃぞい(・ε・)