監督:市川昆
評価:B+
【粗評】
1983年公開。映画化三回目。松子夫人校訂。
120点、総額1.5億円の着物の艶やかさが目を引く。
基本的には原作準拠で進行。イベントを取捨選択し、並び替え、
物語を四季一巡に収めた。もちろん桜、入道雲、紅葉、細雪もちゃっかり出演しているぞ。
配役は特に問題なし。雪子(吉永小百合)もいいけど、幸子やお春どんもいいね。
おしろい、つめきり、おふろシーンなどが谷崎風。泉下のジュンジュンは本作を喜んでくれただろうか。
無音、暗室、キウイぐしゃ、キモノ開陳シーンは昆風。
ただ、貞之助の性格の改悪(スケベ化)が気になる。