モートリ 妄想の砦 1 (ヤングジャンプコミックス)
著者：葉月京
評価：B
YJに連載されている時分に幾度か読んだ記憶がある本作、をこの度BOO○○FFにて救助。
主人公の梵ちゃんは妄想DT。ある種の連帯感すら感じるね。でもJavaさんはあんなに妄想癖激しくないし、割合清純だし、安全な場所でしか妄想しないよ。
読んでいてひとつ気づいたこととして、コマとコマの隙間を黒く塗るという例の表現技法が（おそらくあえて）用いられていないので、妄想と現実の境がわかりにくいこと。まあその手法がラストで効いてくるわけだけど。
登場人物の中では小春が良い。揉みしだきたい。もう最初から最後まで徹頭徹尾小春派。敵らしい敵がいないから一人勝ち状態だけどね。回数が少ないとはいえ、B地区は描かないほうが神秘性が増してよかったかもしれない。梵ちゃんマジうらやましいわ。他の登場人物ではリーダーが良いかな。リーダーのDT鬼十則やDT哲学「たかが一瞬でも 一生モノ 小生のDTは心身ともに惚れ込んだ相手にのみ捧げる覚悟じゃ」には大いに共感できるものがあったね。A4はフジコ以外の女の子の個性をあまり描ききれていなかった感がややあるね。
（DTDT言ってたら、いつか見たある特攻隊員の川柳に DTの ままで逝ったか 損な奴 っていうのを思い出した。）
