きけ わだつみのこえ―日本戦没学生の手記 (岩波文庫)
著者：日本戦没学生記念会編
評価：B
海神の聲を聴かんと知恩寺の古本祭りで購入。
Javaさんとほぼ同い年、あるいは年少の若者たち（もちろん３０くらいの人もいる）がりっぱな文章を書いており、「すいま、せ～ん」となる。
なかでも渡辺辰夫という人は馬の扱い方について書いており、興味深い。東大法学部だ。スゴイ。
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馬に近付くには「オーラ、オーラ」と言いながら馬の前方から次第に近寄り、頭に触れ、頸に触れ次第に銅の方へ行くのであると教えられ、馬に対する恐ろしさよりも、古年兵に怒鳴られる恐ろしさに勇を鼓して近付いていくのである。
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この本はよくエリートの手記ばかりを載せていると批判されるらしいが、みると確かに東大や京大まみれである。書物を渇望するさまが書かれた手記がが多いのもむべなるかな、である。
Javaさんは昭和好きだけど、この時代に生まれ落ちなくてよかったな。
