
永遠の0 (講談社文庫)
著者:百田尚樹
評価:B+
「僕は号泣するのを懸命に歯を喰いしばってこらえた。が、ダメだった。」
児玉清氏絶賛!!
・・・と本の帯にあったので、「ンだいじなだいじなアタックチャーーーーーンス!」とばかりに定価で購入。
巻末の解説も児玉清の手によるもので、非常に熱い。
実質ニートの主人公・健太郎が、姉の仕事の手伝いで、かつての飛行機乗り、整備兵、通信員たちに会い、祖父・宮部久蔵の死について調査する。その中で、ある驚愕の真実を知ることになる。
その上手い構成のおかげで、太平洋戦争、飛行機乗りの養成・戦闘、旧海軍の体質…について、わかりやすくつぶさに、肌で感じるように知ることができる。これが百田の筆力か。
登場人物に託した百田の声に射抜かれ、幾度もウルっと来るシーンがあった。
百田のイメージを壊したくない人は、彼のTwitterアカウントをフォローしないように。