マイマイ新子と千年の魔法 [DVD] [DVD]
【概要】
著者(監督):片渕素直
大日まで観に行ったなあ。
情緒豊かなアニメーションで二重のノスタルジア(50年前、千年前)を眼前に匂い立たせる。豊かな自然と子どもたちの遊戯、キラキラして見えた明日に垣間見える大人の「きたない」部分(道ならぬ愛に身を焦がしていた学校の先生と、場末の女に嵌った警官の父)―――。自由な空想のすばらしさ、いつか忘れてしまった「いっしょうけんめい遊ぶ」ことの大切さを教えてくれる。
金魚の結婚式とアジト乗り込みが盛り上がりポイント。
【詳細】
<印象>
- きたない爪、亀・鉛筆・ビー玉・ベーゴマなどのおもちゃ、ニワトリ、ガス冷蔵庫などのもはや誰も存在すら覚えていないような昭和アーティファクトの数々。田舎のゲームの数々、千年前のひとりボードゲーム。見直すと監督の良さが感じられた(というか異常なまでのこだわり)。昔の自分の目が節穴だったのか、選画眼が成長したのか。
- 周防が舞台。某少納言が幼少期を過ごした地であり、鉄の産地であった。
- 金魚の結婚式(と葬式)に心揺さぶられ、にっくき敵のアジトに乗り込むところにドキドキする。
- まさかの新子が引越しで終幕。豊かな自然と都会からやってきた女の子と金魚と木刀は彼女の心に何を残したのだろうか。
- この時代からコトリンゴと組んでいたのか…。