監督:細田守
【粗評】
夏、輪郭くっきり入道雲、田舎、白いワンピースの女の子、世界の存亡。
一見相性の悪そうな、田舎とサイバーの取り合わせがいいっすね。
<あらすじ>
OZ、それはあらゆる情報や経済・社会活動のプラットフォーム。
そんな社会インフラに極度に依存した社会が崩壊し、商取引、交通、通信は麻痺した。
垢乗っ取りにより汚名を着せられ窮地に立つ主人公は、ナツキ先輩のババ宅で素因数分解を武器に戦うことに。
そんなさなか、ワビスケ登場、ババ死亡、核施設に落下物、カズマ敗北! あと氷もっていかないで!
収拾がつかなくなるも、ババのお手紙で小休止。腹ごしらえ
厖大なアカウントを賭けたこいこいスタート。※序盤のババとの花札が伏線。
負けそう⇒垢提供、勝利⇒解読(あ、暗算…)⇒ヨロピクお願いの流れは怒涛の勢いがあって面白い。
落下物はすんでのところで軌道を逸らしてセーフ。大団円。そしてババスマイルで〆。
<印象>
- ガラケー、アバター 、「キター(゜∀゜)―!!」、そしてサイバー空間の交流場が生活に溶け込んだ設定。2000年代の時代性を感じさせる。(「Loveマシーン」は言うまでもない)
- AIが暴走するという展開は古典的だが鉄板。ワビスケの扱いはちょっとかわいそう。
- 男と女、ロマンと現実、都会と田舎などが対比。
- OZ混乱時のパズル的演出やドミノ倒し、偽垢のいたずらなどの表現はけっこう好き。ワビスケしばき時にひっくり返る食卓も。
- 敵のデザインがかっこいい。カズマvs.アシュラ&群体戦、ナツキvs.群体戦もいいね。
- 親戚が一同に会する、医者、役所、消防、警察、救急、自衛隊、漁業など種々多様な職業の親戚がいる、そんな田舎への幻想と憧憬が覗ける。
- ナツキ先輩の声が低いかな。