著者:朝永振一郎 編:江沢 洋
【粗評】
朝永&江沢のタッグマッチ。もはや定番。
ノーベル賞授賞式欠席ネタも鉄板。
朝永の随筆や講演、旅行記を収める。
その筆致や語り口からは、公平で暖かで、しずかな人間のすがたを感じることができた。
編者によると、彼は「感性の豊かな、思いやりの深い人であった」。
仁科先生や理化学研究所の話、知的好奇心の重要さ。
パグウォッシュ会議や科学教育の話も見逃せない。
そして、彼をして彼たらしめている、日常の何でもないような描写。
おたまじゃくし配布の話、奥さんをプログラムで煽いであげた話などからわかるように、
そんな日常のふとしたクオークをつかまえるのが、上手なんだなあ(;ε;)
科学を進めるもっとも基本的なものは何であるかと申しますと、人間のいわば知的な好奇心といえるかと思うのであります。
【学んだこと、生かしたいこと】
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