Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

私の行き方考え方 わが半生の記録

私の行き方考え方 わが半生の記録 (PHP文庫 マ 5-5)
私の行き方考え方 わが半生の記録 (PHP文庫 マ 5-5) [Kindle版]
著者:松下幸之助
評価:C

元来蒲柳の質であった幸之助少年が、立志伝中の人物のごとく功成り名を遂げることになろうとは。
こういう半生記などを読むと、よく幼少期のことを覚えているものだと感心する。幼き日の苦労の裏返しであろうか。

“なかなか予期したとおり、たてた方針どおりになりがたいものである。よく「辛抱せよ、辛抱せよ」というが、辛抱しているうちに、たとえそのことが成り立たなくとも、周囲の情勢が変わってきて、そこに通ずる道ができるとか、またその辛抱している姿に外部からの共鳴、援助があるとかして、最初の計画とは大いに相違しても成功の道に進み得られるものであると思う。
(中略)
しかしまた、頑迷であってはならない。いつでも他に応ずる頭を働かせねばならない。辛抱とか、執着とかだけでもまたいけないものであると思う。ここが非常にむつかしいいところである”

“事業の成功は製造と販売とがともにそれぞれ長所を持ち、その長所が互いに相協力されていくところにある。
世間には相当に良い品物を製作しながら、販売方法に当を得ないため成功しないもの、販売方法なりその考え方が当を得ておるのにもかかわらず、その扱う品物が良くないため、せっかくの努力も水泡に帰しているものがいたるところに見受けられるのである。
(中略)
ちょっとした工夫というもまたなかなかむつかしいものと言える”

経営の神様がむつかしいと仰るのですから、むつかしいのでしょう。