Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

フラット化する世界 (原題:The World Is Flat - A Brief History of the Twenty-first Century)

フラット化する世界(上)
フラット化する世界(上) [単行本]
著者:Thomas L. Friedman、伏見威蕃訳
評価:B+

上下巻800ページにわたる大著。省ける↑の画像のオビを見てもわかるように世界的大ベストセラーっぽい。
世界を「球」ではなく「平面」ととらえているのが目を引く。アメリカ・中国・インドのことがよくわかる。とくにインド。
頁数の多さもさることながら、文中にカタカナ(アウトソーシングに次ぐアウトソーシング)が多く、読むのになかなか難儀するが、めげずに読んでよかった。長かった。疲れた。インターネットすごい。
世界中を飛び回る筆者が、膨大な事例を引きながら、21世紀がどういう時代なのか解説し、このフラット化した世界を生き抜くヒントを与えてくれる。筆者の広範な知識と鋭い洞察には舌を巻くばかりであった。確かに現代人必読の書かもしれぬ。
ちなみに、エネルギー問題や人口問題、食糧問題についてはふれていないので悪しからず。

日本を含む先進国は、安い労働者にはできない、高度な知識やスキルを要する仕事のできる人間を増やしていかなければならない。そのため、科学教育の重要性は強調してもしすぎることはない。努力を怠れば、20年30年で技術の水準は追いつかれてしまうのだから。