Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書) [新書]
著者:山田真哉
評価:B

「さおだけ屋」が何なのかわからないゆとりですみません。石焼き芋のごとく、物干し竿をトラックに載せて売りに来るのが「さおだけ屋」らしい。
プロローグにもあるように、「会計は長いあいだ勉強をつづけていくうちに何となくわかってくるタイプの学問だ」が、「会計の本質はそれほど難しくはない」とまず述べ、「日常の気になる疑問」の謎解きを通して、①会計の本質を大まかにつかんでもらう②苦手意識をなくして、身近なものとして会計を使ってもらう、ことを目的としていると説明する。確かに、7つあるエピソードは魅力的でわかりやすい。
その中でも、Ep. 3 在庫だらけの自然食品店、Ep. 6  あの人はなぜいつもワリカンの支払い役になるのか? の2つは特に興味深かった。「日常の気になる疑問」をうまいこと会計の話に持っていく構成には、作者の腐心のあとがうかがえた。ベストセラーは伊達じゃない。

巻末にはことわざ会計学・会計用語集のおまけ付き。「在庫は罪庫」。
連結経営、在庫、掛、回転率、キャッシュフロー…よし、わかった! 気がする…。