日本語教室 (新潮新書) [単行本]著者:
井上ひさし評価:C
上智大学での講義録ということで、全体としてはややまとまりに欠ける。
内容も目から鱗、というほどではなく、「フ~ン」くらいで雑学の域を出ないように感じてしまうかも。その幅こそ広いが。
この本を読んで、何か自分の頭に残ったか、と聞かれたら考え込んでしまう。
ただし、「なんとなく、一番大事な、人に見える髪の毛を染めるヤツがいるか」という著者の言葉には大いに共感。そうそう、「
最上川 逆白波の たつまでに ふぶくゆふべと なりにけるかも」という
斎藤茂吉の句をぜひ覚えるように勧められたんだった。