経営の教科書
経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目 [単行本]
著者:新 将命
評価:B
※日本人です。「あたらし まさみ」と読むらしい。無理。
自分でもわかった気になれるくらいわかりやすく書かれていると思う。なんだか経営者になったような気分だ。
「生きた企業理念の一〇の条件」や「顧客を感動させる会社になるための五原則」、「目標が達成できなかった七つの理由」など、「○○するための××の△△」という表現が頻出するが、そこに著者の実直な性格と、長年経営に携わってきた経験があらわれている。標語として社員に繰り返し説いてきたのだろう。
ピーター・F・ドラッカーや松下幸之助、カーネル・サンダースら経営界の重鎮の言葉や、ビジネス界の格言などを多く交えることで、自説に説得力を持たせている。また、引用には英語の諺なども含まれており、著者の幅広い知識と知性を窺わせる。同音異義語によるうまいのかうまくないのかよくわからない洒落も随所に見られる。
非常にたくさんのことが書いてあったけれど、まとめるとこういうことか。
人も会社も常に研鑽を怠ってはならないということ、しっかりコミュニケーションをとれということ、感謝の言葉を口にすること、毎日本を読むこと、週に二度くらいは運動して汗を流すこと、時折刺激を受けに行くこと…
まとまってねえ。