【概要】
著者(監督):斎藤圭一郎
アニメから。勇者と世界を救って幾星霜後、弟子たちと共にかつての旅を再体験する。物語の始まりは冒険の終わりから。小学館がゴリ押ししているだけあってリーダビリティ(視聴性)高い。1000年くらい生きているエルフだが実はまだ精神的には発展途上であり、半分は導き手として、また半分は冒険者として旅をする。だんだん人間(?)味が出てくるのが味わい深い。エルフとかハーフエルフとかよくRPG系作品で出てきたけども、この視点は結構新しいかも知らん。かつてのパーティ仲間を看取ったり古い知り合いに会ったり、弟子が猛烈な速さで成長したり、成熟社会向けの作品なのかも。
ファンタジー世界とはいえ意外と深みのある心理描写が人気の秘密なのかもしれない。師匠から弟子へ思いや技能が受け継がれていく感じが時の流れを感じさせるわな。序盤はゆったり冒険していく感じだが、「葬送」の意味が転換するところから加速気味。まったりした感じかと思いきや意外と出血する。某魔族さんを騙し討ちしたり、個性ある実力者たちのチーム戦やダンジョン探索などのバトル要素が増えたりして少年漫画感が出てくる。
印象的な点としては、かつて最強だった魔法も研究され陳腐化してしまうというという技術革新的視点、隠匿することで魔族を油断させるという戦略、ボイスなしbgmのみで時間経過を描写するシーンが多いところなど。そしてフェルンとシュタルク様の距離感もいい感じで、「むす〜」からの仲直りや「つきあっちゃえよ」描写のラッシュを見ていると若人を眺めている熟練冒険者の感覚に陥る。待て2期。
【詳細】
<メモ>
英語の事物やメートル法が使われているのがちと気になる。