【概要】
著者(監督):三谷宏治
この数十年間の経営戦略史をもっとも簡潔に語れば、「1960年代に始まったポジショニング派が80年代までは圧倒的で、それ以降はケイパビリティ(組織・人・プロセスなど)派が優勢」となります。極めて単純です。
B5版とけっこうデカく、分厚く、ギャグ多く。そんな一風変わったマンガ。チャット風の経営学巨人トークやおじさんたちの体を張った経営理論紹介が面白い。ドラッカー、大前研一や野中郁次郎 ホンダ・キヤノンなどのJTC、マッキンゼーやBCG、その他ノーベル経済学賞レベルのおじさんたちがズラリ。
サイエンスかアートか。何が答えなのか。
<~20世紀前半>
鉱工業の科学的管理法 経営学、経営戦略論の創世。
<20世紀後半>
★ポジショニング派:外部環境がダイジ。儲かる市場で儲かる立場を占めれば勝てる 定量的分析や定型的計画プロセスで経営計画は理解でき解決する。
⇒アンゾフ・マトリクス(製品×市場⇒戦略)、SWOT分析、成長・シェアマトリクス(PPM)
☆ケイパビリティ派:内部環境がダイジ。自社の強みがあるところで戦えば勝てる 企業活動は人間的側面が重く定性的議論しか馴染まない。
⇒7S、タイムベース競争戦略、ベンチマーキング、コア・コンピタンス
<21世紀~>
過去の経営理論はあっという間に陳腐化する。アダプティブ主義。
「やってみなくちゃわからない。どんなポジショニングでどのケイパビリティで戦うべきなのか、ちゃちゃっと試行錯誤して決めよう」
【詳細】
<目次>
- 第1章 近代マネジメントの3つの源流
- 第2章 近代マネジメントの創世
- 第3章 ポジショニング派の大発展
- 第4章 ケイパビリティ派の群雄割拠
- 第5章 ポジショニングとケイパビリティの統合と整合
- 第6章 21世紀の経営環境と戦略諸論
- 第7章 最後の答え「アダプティブ戦略」
- 終章 2013~23年の世界と経営戦略論
- 補章 大逆転のための「B3Cフレームワーク」
<メモ>
略。