Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

老後の資金がありません!

老後の資金がありません! 通常版 [Blu-ray]

【概要】
著者(監督):前田哲

2000-4000万必要という噂の老後資金…をめぐる悲喜劇というかコメディ。意外と最近(2021)。テンポの良さと充実した読(?)後感、絶妙な年齢の天海や芳乃の好演が光る。主役の嫁姑はもちろんのこと、松重豊友近クリス松村、カメ止めの関西弁おばさん、ピスタチオ、加藤君、副島君、三谷幸喜などキャラが濃い。氷川きよしも。

一見浪費家でプライドの高そうな義母引き取り事件のあたりから良くも悪くも潮目が変わってきて、それに伴い考え方も変わっていくというホームドラマ。義父の死、娘のデキ婚、夫の会社倒産、義母との同居、オレオレ詐欺、年金詐欺未遂+義母との2ケツ、シェアハウス、義母の生前葬など、怒涛のイベント消化によりいろいろ悟る天海ん。嫁姑、後半はバディ化する。

見栄を張らずにホントに必要なものごとにお金を使うとか、人生にムダなことはないとか、先がわからなくても人生を楽しむとか、そういったことに。ヨガ講師、シェアハウス、冒頭に出た¥93,000のバッグといった伏線が回収されていくのはすっきりする。こういった考え方を一類型としてインストールしておくと人生の選択肢が広がりそうだ。あと、リアルで困難に陥った時でも本作のコメディ調のBGMを脳内で流せば状況を客観視できそう。

天海さんの目力がすごい。くたびれた服を着ていたときは倹約家の主婦といった感じだったが、終盤でオシャレしていたときは宝塚オーラが出ていたので、やっぱり心持や着るもので雰囲気変わるんだなあと。宝塚ネタの「実は私も」シーンは誰もがツッコんだはず。

 

【詳細】

rougo-noshikin.jp


<メモ>

  • お金に対する夫婦の温度差とか、家族や親戚のめんどくささとあたたかさとか、親を妹夫婦が世話していたというあるあるとか、年かさの人ほど共感できる内容だったのでは。
  • 「香典42万円~」のお経ギャグや肛門日光浴もツボだった。

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