【概要】
著者(監督):夏目慎吾
岡山メルパ(初)にて。アニメ版「四畳半神話大系」の正統なる続編。というか四畳半的パラレルワールド。「私」君が救済されたと信じたい。四畳半を沸かせたわちゃわちゃメンバーに、そして滔々と話される小気味良い無意味なセリフにまた劇場で会えるぞ。アニメ及び原作小説を読んだのがだいぶ前だったこともあり、また大学時代を少し感じられる内容だったのもあり、終劇が訪れてほしくないと久々に感じられる作品だったぞい。解決したと思ったら一波乱あり、なんだかお得感があるのもええ感じやった。
原作のタイムマシンブルース(本作より後に視聴)と大体プロットは同じ。突如出現したタイムマシンを利用し、過去のリモコンを回収するだけの小規模ご近所SFかと思いきや、それは四畳半宇宙の消滅の危機を孕む危険な行為であった。リモコンが99+25年の時を超え大冒険する。タイムパラドックス阻止のため、私と黒髪の乙女・明石さんが動く。二人の関係も動く。夏であり、青春の甘酸っぱさがあった。髪くくった明石さんもよかったぞお!
「たしかに辻褄は合っている。しかし本当にこれでいいのだろうか?」噛み合わなさや 違和感が少しずつ解消されていくのはSF的・推理小説的なカタルシスがある。そのツジツマ合わせが明石さんとの距離を縮めるのだ! 仮にタイムマシンがあるとして、人間存在の行動は決定論的なのか自由意志があるのかは永遠のテーマだ。
時計台、鴨川デルタ、下鴨古本納涼祭り、五山の送り火など、京大付近の郷愁を誘う場所やイベントは健在。個人的にはKBS京都の扱いや歩行者用信号のサウンドがツボだった。
【詳細】
<メモ>
yojohan-timemachine.asmik-ace.co.jp
実写映画版(後報)とも比較しながら図解してみたので参考にされたい。