【概要】
著者(監督):沖田修一
さかなクンの半生をモデルにした男か女かはどうでもいいとのことだが、一応主人公は男性設定の模様だ。変わり者ではあるものの悩みながら歩み続けた結果、ミー坊でありつづけられる居場所を見つけたようだ。全体的にゆるい雰囲気だが深刻にはなりすぎないので心配はご無用。80-90年代のレトロ感を演出するディテールに謎のこだわりを感じた。さかなクンも運よく理解者に恵まれたから人気者になれたものの、一歩間違えるとギョギョおじさんみたいになってたかも。
【詳細】
<メモ>
- 不良たちとの抗争、そして友情。総長、ヒヨ、敵の声甲高いヘッド、ジャックナイフマン。ムダにキャラが濃い。即席アミ製作は熱かった。
- 家族と4人海水浴したり、魚博士になったり、モモコ母子と海に泳ぎに行ったり、魚や海とのつながりは消せなかった。
- オカンが傷つきながらもミー坊を見限らなかったのがエライ。明確には描かれていないが父と弟とはミー坊をめぐり離婚した模様。けっこーアレなのだが深刻にはならない。 ちょっと変わってる人が生きやすくなったらええですなあ。
小物のリアリティがすごい。UCC空き缶のペン立てとか。左右ゆらゆら原付走行とか、憎めない画質粗めレトロ感映像とか。絶妙な小汚さとか、使い古した家具や衣服とか、生活感も出てるよね。 - 職歴:水族館、寿司屋、ペットショップ(熱帯魚)、水槽コーディネーター、壁画あーちすと、そして! TV出演するのでギョざいます! 能年さんの童顔は相変わらず。
- EDは実写魚映像。魚類監修、題字、バスクラリネット、俳優としての出演をこなすさかなクンさん。Special Thanksはゆでたまごだ。
家や学校に居場所(特殊な位置、むしろカリスマ)はあったように描かれている。ミー坊だけが変わらずに灯台のような存在だった模様。終盤の幼馴染+母集結はなかなか熱い。ギョギョおじさんことさかなクンも再登場。 - 他:おませズのクールぶったセリフ、エロスを連呼する男児ズ、タコへの興味⇒突然の死、取れるハコフグ帽子と謎の光、ミー坊新聞、カブトガニ飼育。
☟さかなクンDEBUT。