Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

劣化するオッサン社会の処方箋

劣化するオッサン社会の処方箋~なぜ一流は三流に牛耳られるのか~ (光文社新書)

【概要】
著者(監督):山口周

七五調。

私たちの社会の五十代・六十代のオッサンたちは、社会的使命を認識するどころではなく、まるで幼児のように些細なことにキレて暴れまわっているわけです。この人たちが人間的に成熟するのは、いったいいつなのでしょうか。

なお、本書におけるオッサンの定義とは…

  1. 古い価値観に凝り固まり、新しい価値観を拒否する
  2. 過去の成功体験に執着し、既得権益を手放さない
  3. 階層序列の意識が強く、目上の者に媚び、目下の者を軽く見る
  4. よそ者や異質なものに不寛容で、排他的

必ずしも50-60代の男性ばかりがオッサンではないのだが、やはりその世代は該当者が多いようだ。彼らは親や先輩世代の高度経済成長期の「大きなモノガタリ」を引きずっている「知的真空世代」であるとのこと。人間の能力はパレート分布しているため、世代を経るごとに組織リーダーの質の劣化が起こっており、社会の流動化・変化の高速化で老人の価値が相対的に低下しているためにオッサンへの風当たりが強まっているのだ。

社会科学の研究を引用し、仕事ぶりや能力は昇進や人事評価にあまり関係がないこと、「職場でいい経験をする」ことが、個人の成長にとって決定的に重要であることをまず説く。それを踏まえ、オッサンを過度にありがたがる必要はないこと、オッサンにならないようにパラレルキャリアやサーバントリーダーシップで人格や戦闘力を高め続けることが必要であると指針を示す。「なににでも好奇心を示し、新しいことをどん欲に学び続けようとする人は、一生『老いる』ということがありません」!

 

ここで本書の主要なメッセージをまとめて確認してみたいと思います。
1…組織のトップは世代交代を経るごとに劣化する
2…オッサンは尊重すべきだという幻想を捨てよ
3…オピニオンとエグジットを活用してオッサンに圧力をかけよう
4.美意識と知的戦闘力を高めてモビリティを獲得しよう

 

サミュエル・ウルマンの「青春」が序盤と終盤に引用される。

青春とは人生の或る期間を言うのではなく。心のありさまを言う。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯えをしりぞける勇気、安易を振り捨てる冒険心、これを青春という。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて人は老いる。

 

【詳細】
<目次>

  • はじめに―本書におけるオッサンの定義
  • 第1章 なぜオッサンは劣化したのか―失われた「大きなモノガタリ
  • 第2章 劣化は必然
  • 第3章 中堅・若手がオッサンに対抗する武器
  • 第4章 実は優しくない日本企業―人生100年時代を幸福に生きるために
  • 第5章 なぜ年長者は敬われるようになったのか
  • 第6章 サーバントリーダーシップ―「支配型リーダーシップ」からの脱却
  • 第7章 学び続ける上で重要なのは「経験の質」
  • 第8章 セカンドステージでの挑戦と失敗の重要性
  • 最終章 本書のまとめ


<メモ>

重要なのは、その人の意見や行動が、自分の判断基準に照らして「真・善・美」であるかどうかということであり、もしそうでないのであれば、別に恭順する必要はありません。

 

「学ぶ」と「働く」がパラレルに動く人生モデルが主流になっていくでしょう

 

老人のサブスク医療で搾取される若人たちよ、反抗せよ。我、「老人の跋扈」絶対許さないマン(; ・`д・´)

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