【概要】
著者(監督):森毅 竹内啓
<数学を、不完全な人間のなんらかの意味での「完全性」を求める努力の過程とみなすと、それはなによりも「面白い」>
ということで、数学や数学教育にまつわるアレコレを好き勝手に語る。牧畜文化と数の認識の関係、基数と序数、掛け算の順序問題、コンピュータの世界には有限小数しかないこと、有理数の極限が実数であること、カトリックの神は原点でプロテスタントは無限遠点である…などなど。全体的にだいぶ古いが、竹内の論文生産機械の未来予想図はなかなか慧眼。16-18世紀の黄金期とそれ以降の専門化・抽象化した時代を見ると、やはりガリレオやニュートンやライプニッツやオイラーやガウスが活躍した時代の方が魅力がある。
「ぼくは教育というのは、知的な喜びを感ずるというのが、やはり基本原理だと思います」☜それね。
【詳細】
<目次>