Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

数学の世界

 

数学の世界 (中公文庫)

【概要】
著者(監督):森毅 竹内啓

<数学を、不完全な人間のなんらかの意味での「完全性」を求める努力の過程とみなすと、それはなによりも「面白い」>

ということで、数学や数学教育にまつわるアレコレを好き勝手に語る。牧畜文化と数の認識の関係、基数と序数、掛け算の順序問題、コンピュータの世界には有限小数しかないこと、有理数の極限が実数であること、カトリックの神は原点でプロテスタント無限遠点である…などなど。全体的にだいぶ古いが、竹内の論文生産機械の未来予想図はなかなか慧眼。16-18世紀の黄金期とそれ以降の専門化・抽象化した時代を見ると、やはりガリレオニュートンライプニッツオイラーガウスが活躍した時代の方が魅力がある。
「ぼくは教育というのは、知的な喜びを感ずるというのが、やはり基本原理だと思います」☜それね。

 

【詳細】
<目次>

  • はしがき
  • 第一部 数学の世界を獲得する
     数学と論理
     基数・序数・自然数
     たす・ひく・かける・わる
     連続量と実数
     関数
     代数系
  • 第二部 数学の世界をふりかえる
     ギリシャ 数学の世界の誕生
     イスラム 代数の発達
     十六、十七世紀 数学の世界の大展開
     十八世紀 偉大な職人の世紀
     十九世紀 専門家の時代
     現代 構造解明の数学
  • 第三部 数学の世界を楽しむ
  • あとがき  森 毅
  • 文庫版のためのあとがき 竹内 啓
  • 解説 読書猿