【概要】
著者(監督):小林武彦
「なぜ、私たちは死ななければならないのでしょうか?」と問題提起し、生物学的な・生理学的な観点から一つの答えを提示する。曰く、「生き物にとって死とは、進化、つまり「変化」と「選択」を実現するためにあります」。それは、子のあるなしに関わらず、共同体の多様さを拡大させるということ(; ・`д・´)
「多様であることを大切にし、変化を好み、そして間違え、反省し、人に共感して笑ったり泣いたりして人生を送れたら最高ですね」
哲学的・宗教的な答えを求めてはいけないが、残酷かつ厳粛な進化の絶対法則にのっとった答えもアリなのでは。
【詳細】
<目次>
- 第1章 そもそも生物はなぜ誕生したのか
- 第2章 そもそも生物はなぜ絶滅するのか
- 第3章 そもそも生物はどのように死ぬのか
- 第4章 そもそもヒトはどのように死ぬのか
- 第5章 そもそも生物はなぜ死ぬのか
<メモ>
天文学から説きはじめ、生物と無生物、DNAとRNA、rRNA・tRNAによる複製機構、絶滅によるターンオーバー/生まれ変わり、安定性と変化しやすさのバランスの変化(ガラガラポンからマイナーチェンジに)、trial & errorの歴史、DNAの変異蓄積による老化、細胞老化の意味、腹八分目の効用などいろいろ寄り道しながらゴールへ。