【概要】
著者(監督):高橋渉
新しい声で初めて観た(しんのすけ、ひろし)。まあ慣れるわね。
おバカやりつつ推理しつつ、青春しつつ。ということでお得感がある。彼は容疑者から完全に外してしまっていたなあ。効率の過度な優先やブラックボックス化したAIに評価を委ねる危険性、風間君としんのすけ達にいずれ訪れる別れの予感、青春の多義性など、いろいろなテーマから分析できるのでは。
これまでのクレしんでは敵キャラ幹部的立場だったであろう登場人物と、終盤に共闘する展開は熱い。「オトナ帝国」を彷彿とさせるしんのすけの七転び八起きも!
【詳細】
<メモ>
- 新しい声で初めて観た(しんのすけ、ひろし)。AIの声、クレしん御用達の佐久間レイやんけ。そして広橋涼やんけ、チシオちゃん。
- 天カス、天下統一春日部学園の略だったのね。ポイント化された評価値や格差、エリート偏重、AIによる評価・監視など、ディストピア感あふれる場所。評価プロセスがブラックボックス化したAIに何もかもゆだねる危険性が強調されている。人間だから時々間違うンだわ(; ・`д・´)
- 風間君受験するのか? 5⇒6才は小学生になり別れの時。いずれ来る日のために別れのアイサツをすませておくのだ。
- 33の謎を解く旅に出よう。塔に出入りするロロ先輩 ネネちゃんの「あやしい」がほんとに怪しくなる。さすが君はじめ敵幹部っぽい方々をカスカベ防衛隊が1:1個別で張る。直接バトルにならないのが新しい。チャンバラもあり。彼、被害者だから容疑者から外していたよ。メガネなのはヒントだと気づいていたが忘れていた。つけ爪⇒カニ、33⇒目、板面⇒仮面 マラソン表彰写真33(好きなのだ)など、いろいろヒントは出ていたのだが…ミスリードを誘発させられた。
- ミステリーのあとはマラソン。青春は…後悔、コンプレックス、孤独、あったわね…、間違い、義理人情、恋、ウェ~イ、今…。いったいどれなのかはキミの目で確かめろ! やきそばパンは青春の象徴。
- 終盤に敵幹部はじめこれまでのキャラが総出演。七転び八起きするしんのすけ、「人間だから時々間違う」という言葉は効率信仰へのアンチテーゼ。適度なムダが必要。
- 「ハシビロコウ」、「吸ケツ鬼」「弱音と二日酔いは吐いてもいい」などのワードもいい感じ。