遊ぶ鉄工所

【概要】
著者（監督）：山本昌作

「遊ぶ鉄工所」ことHILLTOP㈱の紹介本。「余裕を持って、楽しみながら登れる場所」という意味らしい。
下請けから独立し、多品種少量生産のアルミ加工メーカーへ。比較的単純な加工はマシニングセンター、職人でなくプログラマーを養成、泥臭い製造業からキレイでスマートな製造業へ。組織が変わるためには、徹底した仕組みづくりの断行と継続しかない。

なんだかんだ、著者（社長）が焼死寸前になった壮絶エピソードが一番興味深かったりする。　

【詳細】
＜目次＞

• prologue　有頂天の私を襲った大惨事
• chapter１　脱下請！　楽しいことしか仕事にしない「夢工場」
• chapter２　業界初！　24時間無人加工にした「ヒルトップ・システム」の秘密
• chapter３　社員みずから動きだす！　モチベーションが自動的に上がる方法
• chapter４　公開！　どんな社員でも入社半年で一人前になる育て方
• chapter５　この新卒採用で会社が変わり始めた！
• epilogue　この世にないものを生み出したい

＜メモ＞

gemba-pi.jp

• 関西弁。若干無茶感があるのはオーナー社長ゆえか。脳筋っぽいが、中村元なんかが出たり意外な知性が時折覗く。
• Amazonのようなロングテール戦略（製品ラインナップ的な意味で）はこれからメーカーでも重要になるのかも。
• 加工方法や手順の標準化・データベース化で、人は人にしかできない作業に注力すべき。作業や加工方法をうまく言語化できないのは「にわか職人」。ブルーカラーとホワイトカラーの境界が希薄化しているが、結局アタマが必要になっていくのだろう。