アニメ
【概要】
著者(監督):新海誠
徹頭徹尾ボーイミーツガールの基本に忠実だった。まさにジブリのように。
超自然的な力とか、少女に課せられた過酷な運命とか、純情な選択の結果とか、そういったノベルゲーム的要素がオタク気質の人を懐かしくも切ない気持ちにさせてくれると思うよ。
【詳細】
<あらすじ>
「世界の秘密」に関する物語であることをさっそくモノローグで告げられる。
雨の病室、いきなりのヒロインの腋。
雨の雑踏には家出少年。マンガ喫茶やファストフード店をあてもなく彷徨うよ。
転がり込んだは謎の事務所。船上で会った人ね。
そんな中ナゲット少女が怪しい店に連れ込まれそうになっているのをむりやり引っ張ってくよ。boy meets girl 幸せの瞬間(以下略)
タメかと思ったら年上だった少女(と思いきや…)。
特殊能力は局所的な晴れを呼び込むこと。
人助け兼金稼ぎするもお約束のように力の代償が。
そう、悲しい運命が…。
子どもたちで生きようとする彼らにもオトナたちの魔の手が。
一緒に逃げよう!
レインコート三人組、街を行く。
ラブホに泊まるな!
インスタントディナーを囲んで最後の晩餐。エモいぞこのシーン。
空とつながる人柱は竜神のために。
ぬぎぬぎするといつになく身体が透明に。涙。
「ねえ帆高、帆高はさ、こんな雨止んでほしいと思う?」
次の日起きると彼女の姿はなくカンカン照りに。
踏み込まれて捕まるも再々逃走。
あの人にもう一度逢いたい一心でとりあえず始まりの場所に戻る。
線路を駆ける情景は誰しも夢見た情景なのでは。
須賀さんも忘れていた気持ちを思い出して協力してくれたよ。
僕にできることはまだあるかい?⇒あります
一人の女の子と東京の天気、どっちを取るかと聞かれたら。
決まってるでしょ! あとはどうだっていい!!
いろいろあって陽菜さん救出できたけど、
雨は3年間ずっと降り続けた模様👈えええええええ!!!
これが自身の選択の結果かと悩む帆高君にうぬぼれるなと釘を刺さす須賀さん。
街を歩いていると思いがけず彼女と再会できたよ。
天気と陽菜さんの心じゃリンクしているみたいだけど、最後晴れ間が見えたからこの世界には希望あり?
曰く、「僕たちはきっと大丈夫」。
「僕は選んだんだ あの人を この世界を
ここで生きていくことを」
<メモ>
▶ストーリー全般
オタッキーな人にはどこかで見た情景のように映るようだ。
確かにベタはベタで定番、ストーリーも一本道。
却って最近レアなB-M-Gかもしれない。気持ちいいくらいに。
あの子に逢いたい、あとはどうなってもOK、というのはストレートでよい。みんなもっと心のままに選択しろということ?
再会したときに選択は間違ってなかったと思うに違いない。
以下お約束。
・拳銃を握る少年
・子どもたちで生きようとする少年少女にオトナたちの魔の手が
・ちょっとエッチなシーンで切ない告白
・廃ビルが始まりの地、対決の地
・線路を走る少年
・超自然的な力と少女に課せられた過酷な運命
・主人公の純情な選択ともたらされた破滅的な結末
ノベルゲーっぽい。
▶ シーン抜粋
- それにしても雨ばっかりの東京なのよ。東京に大雨特別警報でたり3年間降り続けたりね。SF要素としての水没東京はARIAとか水惑星年代記を連想した。船が主要な交通手段になっているのは面白い。最初に少女の能力聞いたときは、ワンピース・アラバスタ編みたいないさかいが起こるかと思っていたよね。
- ラブホ最後の晩餐。いいシーンですね!
- ビルを染め上げる光の筋。光差す方へ(5D's)。
- 空中で手を伸ばす~繋ぐ、水龍⇒ラピュタ、千尋
- 階段昇る⇒クレしんオトナ帝国
▶他
- 都会の空気は人を自由にする。歓楽街や浮浪児感といった享楽感や貧困は背景の緻密さもあってリアルだった・
- ショパンの雨だれは完全にネタですよね? ノクターンもあるよ。
- 主人公連中の3(4)人のバディ感、すきかも。
- 前作「君の名は。」の瀧君も三葉(装飾品ガール)も四葉やサヤカちゃんもガッツリ出ていたね。テッシーは見つけられず。さがしてみよう! まだ二人は出逢っていない模様(出逢う世界線なの?)。
- プリキュアコスなどの小ネタあり。
- 第一イン池袋、ドンキホーテ、サントリー、くまモンなどのそのまんま出演。
- まったく関係ないが、劇場の自分の席の近くにいたひとりごとジジイはなんとかしたかったね。観客ガチャがあるのが劇場視聴の残念なところだね。
<リンク>