【概要】
著者(監督):ブライアン・シンガー
Queenのメインボーカル、フレディ・マーキュリーの伝記映画。脚色があるとはいえ、Queenを深く知るきっかけになるのでは。サントラもうっかり買ってしまったぞ。
Queenのことはまあ聞いたことあるけど程度であったが、楽しめた。Killer QueenやWe Will Rock Youは知っていたが、Don't Stop Me NowやWe Are the Champions、そしてBohemian RhapsodyもQueenであったとは。稀代のヒットメーカーであるなあ。またフレディの複雑なアイデンティティやバックグラウンドの一端も知ることができ興味深かった。LGBTでありペルシャ系インド人移民というマイノリティさと映画化のタイミングに関連性を感じないわけにはいかない。
ポスターの通り1985年のLIVE AIDがクライマックス。映画冒頭に繋がるノーカットの20分強は劇場にいながらにしてライブのグルーヴ感の片鱗が味わえる。ライブ中、Queenに関わる人びとが次々に現れるのが、王道だけどもいいんだな。観客、家族、メンバー達、元カノと今カレ、猫たち、マイアミ…良きにつけ悪しきにつけ、これまでの人生の足跡がこのライブに結実した感じが良かった。数万人が熱狂するスタジアムを上空から俯瞰⇒ズームインのシーンはぞわっとした。フレディの抱える孤独もこの一瞬だけは消え去ったのだと信じたい。
【詳細】
<あらすじ>
<印象>
LIVE AID(モノホン)。
- 家庭との確執、出自、妻と子を持てないがゆえの孤独がフレディの特異性を作り上げたのだろうなあ。楽しそうな収録風景が結構救いだったりする。
- フレディの孤立⇒離反⇒復帰のあたりはやや駆け足だったが、メインはライブなのでまあ問題なし。
- 金閣舎利殿御守護、漢字Tシャツを見逃さなかった。
- 髪型、服装、レコード、公衆電話などの70's-80'sアーティファクトも当然ながら見逃せない。