【概要】
著者(監督):伊坂幸太郎
隣の人が貸してくれた。
8年後に世界の終末が訪れると知ったとき、人はどのように生きるのか。コメディともSFとも言えるような設定でいろんな人々を動かすオムニバス。各話の登場人物が相互リンクしているので、読み進めるごとに作品世界が厚みを増す。結局隕石は墜ちたのだろうか。
虚構のなかでどれだけ真に迫った物語を描けるかにその作品の著者の力量が出ると思うが、虚構という感じが抜けなかったかな。
【詳細】
- リーダビリティ高め
- 暴力と死に慣れ沈静化していくのは割とリアルかも。生きている以上は非日常を日常として生きていかないといけないよね。
- 各話タイトルが「〇〇の△ー△」というのはマネしたいかも。
- 中年夫婦や強盗、ボクサー、ビデオ店店長など、割といそうな人々が物語を盛り上げる。たまにいいことも言う。
「おい俺、俺は、こんな俺を許すのか?」
「考えて決めた人が一番、偉いんだから」