【概要】
著者(監督):森田真生
古代ギリシャ~近代数学~現代数学と時代が下るにしたがって普遍化・対象化・非身体化を進めていく数学史を背景に、数学者・岡潔の再評価を行う。対象との同一化による「数学する」ことの追求。21世紀にあって、東洋的な・日本的な思想は近現代西洋のそれに比肩しうるか?
なお著者の講演を聴いたことがあるが、壇上を左右に行ったり来たりしながら話すスタイルやテキストベースのマシンガントーク、華厳経や宮沢賢治(インドラの網)などに代表される東洋的視点が面白かった。
【詳細】
- 脳を媒介とした身体と環境の間の微妙な調整が、数学的思考を実現している。
- 「農耕と、数学と、念仏三昧の日々の中、岡は「第三の発見」にたどり着く」