Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

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万葉秀歌

万葉秀歌〈上巻〉 (岩波新書) [新書]著者・選:斎藤茂吉評価:A【評】モキチがチョイスした三十一文字の言の葉が舞う。吾こそは大和の民なるぞという者は必読。音やことば、助詞の選択などの作歌技法の分析もまじえつつ、名品を合計1000首程度紹介していく。…

この世界の片隅に

この世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック [単行本(ソフトカバー)] 監督:片渕須直【評】同名原作を不屈の闘志で劇場アニメ化。いわく言いがたい感慨を懐かせる変なアニメ。 1話完結型の原作がスムーズにつながるように編集・補完されている。 遅効性…

文章の話

文章の話 (岩波文庫) [文庫]著者:里見 弴評価:A【評】「人並はずれたおしゃべり」の㌧。 文章の書き方は二の次にして、人間として立派でなければ、いい文章は書けない、立派な人間になるには、……これが、この本の特色です。いちおう子ども向けだが、内容は…

浄土経典

浄土経典 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】わが国でいちばん有名なのが『法華経』と、この『浄土三部経』(『阿弥陀経』『大無量寿経』『観無量寿経』)でしょう。この二つがひとびとにもっとも強く影響を及ぼしていると思われます。『…

『法華経』

『法華経』 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】「『法華経』は大乗経典のなかの代表的な経典で、昔から「諸経の王」とよばれ、もろもろの経典のなかの最高のものであるとして、広くアジア諸国で信奉されてきました」。釈尊すべてを観る。…

四月は君の嘘

四月は君の嘘 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray] [Blu-ray] 監督:イシグロキョウヘイ評価:A【評】<総括> 物語の筋は定番ではあるが、心象風景の表現や交わされる言葉の深み・重みなど、それを補って余りある魅力がある。 少年少女の恋愛譚でもあり、公生の…

新唐詩選

新唐詩選 (岩波新書) [新書] 著者:吉川幸次郎 三好達治評価:A【評】ヨッシーとタッツーが唐詩を精選した。杜甫、李白、王維が大半を占める。英訳や思い出、感興を交えた解説は、収録された珠玉の漢詩たちをさらに輝かしいものにするであろう。 詩を読むこ…

シン・ゴジラ

脚本・総監督:庵野秀明 監督:樋口真嗣評価:A【評】庵野秀明の手でゴジラが再構築された。往年のファンを楽しませる懐かし音楽、独特のカット割り、GAINAX感あふれる白抜き文字。単なる怪獣モノではなく、巨大脅威に人々がどう立ち向かうかを描いた群像劇…

忘れられた日本人

忘れられた日本人 (岩波文庫) [文庫]著者:宮本常一評価:A【評】いま老人になっている人々が、その若い時代にどのような環境の中をどのように生きて来たかを描いて見ようと思うようになった。それは単なる回顧としてではなく、現在につながる問題として、老…

西脇順三郎詩集

西脇順三郎詩集 (岩波文庫 緑130-1) [文庫] 編:那珂太郎評価:A【評】天衣無縫、予測不能、回避不可能。博学にしてシュール一歩手前の現代詩。われわれは試されている。コトバのまさかの組み合わせや結びつきに驚嘆せよ。<あむばるわりあ 詩情(あとがき)…

ギリシア・ローマ名言集

ギリシア・ローマ名言集 (岩波文庫) [文庫]編:柳沼重剛評価:A【評】説明不要。古今東西かわらない、旧くて新しい人間のいとなみが、ありありと蘇ってきますね。<希臘篇>21.蟹をまっすぐ歩かせるなどできぬこと。25.すぐに古びてしまうものは何かと問われ…

般若経典

般若経典 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】『般若心経』『金剛般若経』『八千頌般若経』のダイジェスト版。ほんとに仏教は東洋思想の大きな母体となっているなあと思う。ただ、早熟すぎてすぐに世界の秘密<空>に行きついちゃったから…

中原中也詩集

中原中也詩集 (新潮文庫) [文庫]著者:中原中也評価:A【評】『山羊の歌』『在りし日の歌』+未刊詩篇を収録『汚れつちまつた悲しみに……』、『サーカス』『生ひ立ちの歌』『骨』『正午』など名品が並ぶ。 繊細で、清いけれどももの悲しい彼の詩を、茲に一部…

古今和歌集

古今和歌集 (岩波文庫) [文庫]校注:佐伯梅友評価:A【評】日本古典文学の鋭鋒。ヤマトのクール宅急便。千年余前のこころが、三十一のことばから、いま、すぐ、ここに蘇って来る。和歌は、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける。世の中にある人、事・…

三国志

三国志 文庫 全8巻 完結セット (吉川英治歴史時代文庫) [文庫]著者:吉川英治評価:A【評】英雄はただ英雄たるばかりでは何もできない。覇業を成す者は、常に三つのものに恵まれているという。天の時と、地の利と、人である。アツいけど厚いわ!おなじみの吉…

星を継ぐもの

星を継ぐもの (創元SF文庫) [文庫]著者:J・P・ホーガン 池央耿評価:A【評】「何者であるかはともかく・・・・・・チャーリーは五万年以上前に死んでいるのです」ハードSFの金字塔。月で発見されたルナリアンの死体から始まった謎。謎が謎を呼ぶ。一つ一…

密教経典・他

密教経典・他 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】『金光明経』『理趣経』『大日経』。『金光明経』東洋的君主論。是の故に応に 正法に随って世を治め善を以て国を化き 非法に順ぜざるべし寧ろ身命を捨つるも 眷属を愛せざれ親しきもの親…

金子みすゞ名詩集

金子みすゞ名詩集 [文庫]編:彩図社文芸部評価:A【評】有名どころをしっかりカヴァー。ACでおなじみの『こだまでしょうか』も収録。植物や小動物を擬人化したり、こどもの世界を表現したりするのが得意技。並列と多層構造を駆使した詩の構成は見習いたい。…

『華厳経』『楞伽経』

『華厳経』『楞伽経』 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】ハジメが『華厳経』と『楞伽経』のダイジェスト版をお送りする。インドからシルクロード、コータンそれから中国、朝鮮半島、日本と、さらに南方のジャワにいたるまで、全アジアが…

ある明治人の記録

ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書 (中公新書 (252)) [新書]編著:石光真人評価:A【評】いくたびか筆とれども、胸塞がり涙さきだちて綴るにたえず、むなしく年を過して齢すでに八十路を越えたり。父母兄弟姉妹ことごとく地下にありて、余ひとりこの世に…

正法眼蔵随聞記

正法眼蔵随聞記 (岩波文庫) [文庫]編:懐奘 校訂:和辻哲郎評価:A【評】主君父母も我に悟りを与ふべからず。妻子眷属も我が苦みを救ふべからず。財宝も我が生死輪廻を截断すべからず。世人も我をたすくべきにあらず。非器なりと云ひて修せずんば何の劫にか…

出家とその弟子

出家とその弟子 (岩波文庫) [文庫] 著者:倉田百三【評】「このままで、このままで」「みんな助かっているのではなかろうか」すべては阿弥陀の摂取につつまれ救われる。左衛門も、唯円もかえでも、そして親鸞でさえも。 私たちの魂の真実を御覧なさい。私た…

逝きし世の面影

逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー) [単行本(ソフトカバー)] 著者:渡辺京二【評】 日本近代が経験したドラマをどのように叙述するにせよ、それが一つの文明の扼殺と葬送の上にしか始まらなかったドラマだということは銘記されるべきである。扼殺と葬送…

ブッダのことば

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫) [文庫] 訳:中村元評価:A【評】ハジメが梵語から訳出した、仏教最古の聖典。ゴータマさん、道場破りないし悩み相談に来た訪問者をあざやかに対処していく。生きとし生けるものへの愛、因果、輪廻、無常、分別・五…

イスラーム哲学の原像

イスラーム哲学の原像 (岩波新書) [新書]著者:井筒俊彦評価:A【評】神秘主義と哲学の結婚。『意識と本質』のイスラーム部分の掘り下げといっていい。唯識論、仏教、道教、宋学など東洋哲学に底流する、「存在の深みに行って戻ってくる」という考え、p.56の…

日本語が亡びるとき

増補 日本語が亡びるとき: 英語の世紀の中で (ちくま文庫) [文庫]著者:水村美苗評価:A【評】「人はなんとさまざまな言葉で書いているのか」外国で非英語圏の人々と関わってきた著者がものした警世の書。「パリでの話」は圧巻。たびたび挿入される『三四郎…

おくりびと

おくりびと [DVD] [DVD]著者:滝田洋二郎評価:A【評】モッ君が納棺師になる。小品感を見せつつも音楽は譲、と力の入れ具合が伝わる。マジメ一辺倒ではなく、ビデオ撮影や納棺キッスなどのヒュ~モアを絶妙に入れてくるので、中だるみがない。銭湯のおばさん…

愛の贈りもの

星野富弘 愛の贈りもの [大型本]著者:星野富弘評価:A【評】「愛、深き淵より。」「新編 風の旅」の代表作二冊を収録。命のきらめき、世界の美しさを宿した闘病記・詩画集。母を道づれの闘病生活。突然首から下の感覚を喪失し、生死の境を何度もさ迷い、気…

意識と本質

意識と本質―精神的東洋を索めて (岩波文庫) [文庫]著者:井筒俊彦評価:A【評】東洋哲学――その根は深く、歴史は長く、それの地域的拡がりは大きい。さまざまな民族の様々な思想、あるいは思想可能体、が入り組み乱れて、そこにある。東洋哲学の諸伝統を、時…

歎異抄

歎異抄 (岩波文庫 青318-2) [文庫]著者:唯円 校注:金子大栄評価:A【評】親鸞聖人のお言葉集。そして異を歎く抄。如来の阿弥陀に、他力の本願に、身も心も委ねてしまおう。善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや。自力のこころをひるがへして、他力を…