Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

神話・宗教・思想・哲学

風土

風土―人間学的考察 (岩波文庫) [文庫]著者:和辻哲郎評価:B+【評】旅行体験、逸話、文学作品、思想書など縦横に例を引き、気候の類型を挙げ、風土と人間の相互作用をときぐほぐそうと試みる。春風は花を散らす風でありあるいは子供を海に嬉戯せしめる暑さで…

中世賎民の宇宙

中世賎民の宇宙―ヨーロッパ原点への旅 (ちくま学芸文庫) [文庫]著者:阿部謹也評価:B+【評】「総じて歴史研究といういうものは、(略)外にある出来事、自分が対象とする出来事と同じ事を内面に発見する作業です」というアベキンおなじみの言葉を念頭に置き…

釈尊の生涯

釈尊の生涯 (平凡社ライブラリー) [新書]著者:中村元評価:B+【評】「ゴータマ・ブッダ(釈尊)が実際にどのような生涯を送ったか、そのあとを能うかぎり明らかにしようとするのが、この書の目的である」。なるだけ古い典籍のなるだけ古い章句に依ったとの…

無意識の構造

無意識の構造 (中公新書 (481)) [新書]著者:河合隼雄評価:B+【評】ユング、フロイト、アドラーの三羽烏紹介、隼雄お得意のコンプレックス入門からはじまる本書は、意識と無意識の関わりを考える深層心理学の話に突入していく。心の構造のさまざまな図式化…

読むと書く

読むと書く―井筒俊彦エッセイ集 [単行本]著者:井筒俊彦評価:B+【評】著作集未収録エッセイ70篇を収録。井筒俊彦入門に最適の一冊。…とオビに書いてあるが、『イスラーム文化』や『<コーラン>を読む』あたりから入ったほうがいいだろう。いわく言いがたい混…

現代日本の哲学者(理想1990春夏)

編:理想社評価:B【評】中村元井筒俊彦西谷啓治梅原猛鶴見俊輔現代日本('90)の哲学者を紹介するぞい

般若経典

般若経典 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】『般若心経』『金剛般若経』『八千頌般若経』のダイジェスト版。ほんとに仏教は東洋思想の大きな母体となっているなあと思う。ただ、早熟すぎてすぐに世界の秘密<空>に行きついちゃったから…

世界のエリートが学んでいる 教養としての哲学

世界のエリートが学んでいる教養としての哲学 [単行本(ソフトカバー)]著者:小川仁志評価:B【評】哲学、それは思考の土台、枠組みとなるもの。古代ギリシャから現代までの、西洋哲学の見取り図を提供する。薄く広くをモットーに、「弁証法」「構造主義」…

慈悲

慈悲 (講談社学術文庫) [文庫]著者:中村元評価:B【評】めっちゃお堅い。でも、ひたむき。『輪廻の苦患を知りつくしたおんみをそこに長い間とどまらしめた大悲と、おんみとでは、いずれを先にわれは拝すべきであろうか。』現代の問題は実は古代の問題であっ…

最も東洋的なるもの

最も東洋的なるもの 新潮CD (新潮CD 講演) [単行本]著者:鈴木大拙評価:B【評】齢九十を越えてなお矍鑠、大拙が語る。「ございます」が「ごわす」に聞こえるのがカワイイ。英語の主客分離構造に西洋の思想を感じ取った彼は、東洋の「じねん」と西洋の「しぜ…

神仏習合

神仏習合 (岩波新書) [新書]著者:義江彰夫評価:B【評】「神仏習合を通して日本人の精神世界の豊かな歩みを、社会構造と有機的にリンクさせながら描きなおす試み」。Stage①八世紀後半から九世紀前半にかけて、全国いたるところでその地域の大神として人々の…

人類哲学序説

人類哲学序説 (岩波新書) [新書]著者:梅原猛評価:B【評】私は、禅で日本文化を説明するよりもはるかに幅広く、多くの日本文化を、この「草木国土悉皆成仏」という思想で説明できると考えております。「思惟するわれ」は、肉体を持たないことによってまった…

般若心経手帳

般若心経手帳 [単行本(ソフトカバー)]画:平山郁夫 訳:中村元 編著:堀内伸二評価:B+【評】平山郁夫画伯の画、中村元の般若心経訳を両手に抱えながら、釈迦、玄奘の生涯を振り返る。2人の生涯、それは、平山郁夫の生涯でもある。

嫌われる勇気

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え [単行本(ソフトカバー)]著者:岸見一郎 古賀史健評価:B+【評】フロイト、ユングと並ぶ心理学の三代巨頭の一人、アドラーの心理学のエッセンスを、プラトンの対話篇よろしく、哲人と青年のダイアローグで…

密教経典・他

密教経典・他 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】『金光明経』『理趣経』『大日経』。『金光明経』東洋的君主論。是の故に応に 正法に随って世を治め善を以て国を化き 非法に順ぜざるべし寧ろ身命を捨つるも 眷属を愛せざれ親しきもの親…

論書・他

論書・他 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:B+【評】『中論』『唯識三十頌』『菩提行経』について取り上げる。東洋哲学の成果を味わえ。『中論』竜樹の説いた空の思想、中観、永遠の今、本質の否定などについて。空である場処に因縁が集まり、…

『華厳経』『楞伽経』

『華厳経』『楞伽経』 (現代語訳大乗仏典) [単行本]著者:中村元評価:A【評】ハジメが『華厳経』と『楞伽経』のダイジェスト版をお送りする。インドからシルクロード、コータンそれから中国、朝鮮半島、日本と、さらに南方のジャワにいたるまで、全アジアが…

出家とその弟子

出家とその弟子 (岩波文庫) [文庫] 著者:倉田百三【評】「このままで、このままで」「みんな助かっているのではなかろうか」すべては阿弥陀の摂取につつまれ救われる。左衛門も、唯円もかえでも、そして親鸞でさえも。 私たちの魂の真実を御覧なさい。私た…

イスラームとは何か

イスラームとは何か〜その宗教・社会・文化 (講談社現代新書) [新書]著者:小杉 泰評価:B+【評】イスラームの沿革、啓典、教義、法学、宗派、歴史等を平易に概観する。『イスラーム-回教』の上位互換。さらに深みへゆきたい人には井筒俊彦だ。

『コーラン』を読む

『コーラン』を読む (岩波現代文庫) [文庫]著者:井筒俊彦評価:B+【評】エクリチュールとして与えられている『コーラン』のテキストを、もとの状況シチュエーションまで引き戻して、神が預言者に親しく語りかけるという具体的な発話行為パロールの状況にお…

ブッダのことば

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫) [文庫] 訳:中村元評価:A【評】ハジメが梵語から訳出した、仏教最古の聖典。ゴータマさん、道場破りないし悩み相談に来た訪問者をあざやかに対処していく。生きとし生けるものへの愛、因果、輪廻、無常、分別・五…

井筒俊彦 叡智の哲学

井筒俊彦―叡知の哲学 [単行本]著者:若松英輔評価:B+【評】井筒の著書を手がかりに、彼の生涯、思想を読み解く。ガンガン挿入される引用からは、著者が膨大な資料を渉猟したことを窺える。マシニョン、諸井慶徳、大川周明などたくさんの先人たちを紹介。井…

マホメット

マホメット (講談社学術文庫) [文庫]著者:井筒俊彦評価:B+【評】『イスラーム生誕』の第一部とだいたい同じ。情熱と理性ある迫ってくるような文体から、青年の喘ぎを、憧れを、きみは感じないのか。彼の正体は一体何だろう。使徒か、預言者か、英雄か、あ…

コーラン

コーラン 上 (岩波文庫 青 813-1) [文庫]訳:井筒俊彦評価:B+【評】慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において・・・・・・まあ、これを聞いてくれ。 歌だ。神を讃え、世界に感謝する歌だ。 こっちはちょっと違った風ぢゃぞい(・ε・)ムハンマドがジブリ…

空海の風景

空海の風景〈上〉 (中公文庫) [文庫]著者:司馬遼太郎評価:B【評】さて、『空海の風景』のことである。けれん味あふれる空海の生涯を、小説とも随筆ともいえぬ語り口で描き出す。 ひるがえっていえば、それが司馬遼太郎的文体ということなのであろう。この…

創世記

旧約聖書 創世記 (岩波文庫) [文庫]訳:関根正雄評価:B+【評】天地創造、楽園追放、ブチ切れカイン、ノアの洪水、バベルの塔、アブラハムの信仰、ソドムとゴモラ、イサクの嫁選びなど、読み物的おもしろさがある。全知全能のはずが目論見がよく外れるドジッ…

イスラーム哲学の原像

イスラーム哲学の原像 (岩波新書) [新書]著者:井筒俊彦評価:A【評】神秘主義と哲学の結婚。『意識と本質』のイスラーム部分の掘り下げといっていい。唯識論、仏教、道教、宋学など東洋哲学に底流する、「存在の深みに行って戻ってくる」という考え、p.56の…

老子・荘子

老子・荘子 (講談社学術文庫) [文庫]著者:森 三樹三郎評価:B+【評】老・荘思想が一挙に学べておいしい。お得感。老荘のエッセンスから道教・仏教(浄土・禅)への影響まで大増450頁。興が乗ったのか、浄土真宗まで話が広がるぞ。万物の理、道―――。老子によ…

反哲学入門

反哲学入門 (新潮文庫) [文庫]著者:木田元評価:B+【評】西洋哲学入門。希臘三哲、神学×哲学、カントヘーゲル、ニーチェハイデガーと、2300年も何をやってたんだっていう話。形而上学の語源の話が深いわ。「哲学」というのは、やはり西洋という文化圏に特有…

人生が変わる哲学の教室

人生が変わる哲学の教室 (中経の文庫) [文庫]著者:小川仁志評価:B【評】著者を含む14人の哲学者が講義形式で思想のキモを解説。軽めであっさり。章末のメッセージははしょりすぎ。