Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

歴史・戦争

金融の世界史

金融の世界史: バブルと戦争と株式市場 (新潮選書) [単行本]著者:坂谷敏彦 評価:B【評】メソポタミアの粘土板からリーマンショックまで。金融商品の開発、流通の歴史。怒涛のあとがき。少し難しめ。利子解禁、通貨発行、非兌換券、有限責任、インフレ。民…

東大のディープな世界史

歴史が面白くなる 東大のディープな世界史 [新書]著者:祝田秀全 評価:B【評】ふぅ~んと唸らせつつ東大世界史を解いていく。知的満足を味わいたいキミへ。

2時間でおさらいできる日本史

2時間でおさらいできる日本史 (だいわ文庫) [文庫]著者:石黒拡親評価:B【評】古代からの権力闘争の大まかな流れを概観する。非日本史選択者は読んでおくとよいかも。特に近代以降は要復習ですな。

東と西の語る日本の歴史

東と西の語る日本の歴史 (講談社学術文庫) [文庫]著者:網野善彦評価:B+【評】たくさんの文献を参照しながら、「通説化したさきの日本民族感、日本史像を根本から再検討」。独善的・視野狭窄なドグマに釘をさす。言語、慣習、制度、政治、経済など、東と西…

世界史の極意

世界史の極意 (NHK出版新書 451) [新書]著者:佐藤優評価:B【評】ごつい顔のセクシーコマンドーが、世界の次の一手を予測し、戦争を回避するため、歴史のアナロジーを感じ取る能力養成のレッスンを行うぞい。それは、「資本主義と社会主義」「ナショナリズ…

冬戦争

冬戦争 (Historia Talvisota) [単行本(ソフトカバー)]著者:齋木伸生評価:B【評】北欧の小国vs.東欧の巨人。零下40度の極寒。押し寄せるソ連の大兵団。彼我の絶望的な戦力差。頼れるものは不屈の闘志のみ。三ヶ月に亘る防衛戦のなかで繰り広げられた雪中…

戦士の遺書

戦士の遺書―太平洋戦争に散った勇者たちの叫び (文春文庫) [文庫]著者:半藤一利評価:B【粗評】五十六や瀧治郎や奉文や忠道の生涯・軍歴の簡単な解説およびその遺書からの抜粋。書かれた経緯のせいか本間と阿南が異常に長い。

徹底図解 幕末・維新

徹底図解 幕末・維新―近代日本の幕を開いた激動の20年 [単行本]著者:田邊忠彦評価:B【粗評】ペリー来航から西南戦争まで、日本史上最強クラスの激動20年を徹底図解。複雑な、雄藩・幕府・朝廷の動きを徹底図解。絵がリアルなので高杉と勝の男前度が5割アッ…

世界史

世界史 上 (中公文庫 マ 10-3) [文庫]著者:William H. McNeill 訳:増田義郎 佐々木昭夫評価:B+【粗評】世界史の教科書にしよう。あらゆる歴史上の点の流れやつながりが見えてくるから。(新大陸発見と宗教戦争など。あくまで、著者の史観ではあるが)大学…

伊達政宗

伊達政宗 (人物叢書 新装版) [単行本]著者:小林清治評価:C【粗評】見た目通りマジメで無味乾燥なので小説や歴史マンガをオススメする。伊達政宗―東北の勇将 (学研まんが 人物日本史シリーズ) [単行本]↑これとかね。遅れてきた奥州覇者の覇業と、危機と、悪…

日本の歴史をよみなおす

日本の歴史をよみなおす (全) (ちくま学芸文庫) [文庫]著者:網野善彦評価:A【粗評】ほぼ十四世紀に南北朝の動乱という大きな変動がありますが、それを経たあとと、それ以前の十三世紀以前の段階とでは、非常に大きなちがいがある。ですます調で紋切り史観…

零戦撃墜王

零戦撃墜王―空戦八年の記録 (光人社NF文庫) [文庫]著者:岩本徹三評価:B+【粗評】202機撃墜の大日本帝国海軍最強の零戦乗り・岩本徹三の空戦記。全体的に淡々とした著述だが、ときおり生の実感や戦争の理不尽への訴えがにじみ出る。四機撃墜、不確実一機の…

最終戦争論

最終戦争論 (中公文庫BIBLIO20世紀) [文庫]著者:石原莞爾評価:B【粗評】満洲でブイブイ言わせていたカンジの史論。第一章、第二章は割とまともに戦史を概観。第三章、第四章からやや雲行きが怪しくなり、第五章「仏教の予言」でカンジ全開なカンジに。遅く…

高度成長と企業社会

高度成長と企業社会 (日本の時代史) [単行本]編:渡辺 治評価:C【粗評】ほぼ教科書。「高度成長と企業社会」の章だけ読んだ。 高度成長期の熱気を感じたいのだが、うってつけの本はないもんだろうか?

国家の盛衰

国家の盛衰 3000年の歴史に学ぶ(祥伝社新書) [新書]著者:渡部昇一 本村凌二評価:B+【粗評】オッチャン二人が対談。ローマからアメリカまで、覇権国の盛衰を大づかみする。トリはもちろん日本。「へえ」がよく出た。覇権を支えるものは古代も現代も軍事力(…

文明の生態史観

文明の生態史観 (中公文庫) [文庫]著者:梅棹忠夫評価:B+【粗評】日本が独立を回復して、アジアの工場と呼ばれていたころ、アジアの各地を探検・調査した著者。彼が提案した世界史モデルは、簡明かつ(当時にあっては)新鮮。60年前とは思えない鮮度を保っ…

歴史とは何か

歴史とは何か (岩波新書) [新書]著者:E. H. Carr 訳:清水幾太郎評価:B+【粗評】同名の連続講演、待望の書籍化。訳者いわく、「歴史哲学」の書物。引用祭りの旅のなかで著者はいう。「歴史」は歴史家が選び、つくりあげたもので、その当時の情勢を反映して…

資本主義の終焉と歴史の危機

資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書) [新書]著者:水野和夫評価:B+【粗評】書評やオビの文句に釣られ購入。本書の内容は非常に刺激的で、ときには読むのが辛くなくるくらい。現代人必読の書。~韓論や日本賛美/自虐系のカス本を読んでいる場合ではな…

太平洋戦争がよくわかる本

太平洋戦争がよくわかる本―20ポイントで理解する [文庫]著者:太平洋戦争研究会評価:B【粗評】一問一答×20で先の大戦を解説。日中戦争抜きには太平洋戦争を語れないことが分かる。質問は「日本は勝てると思っていたのですか。負けるかもしれないと思ってい…

戦争学

戦争学 (文春新書) [新書]著者:松村劭評価:B【粗評】マケドニアから湾岸戦争まで、主要な戦闘とともに戦闘教義の発展をたどる。ファランクスやレギオンなどの陣形を眺めているだけで面白い。結構な頻度で戦争に関する日本の非常識につっこみが飛ぶ。【学ん…

落日燃ゆ

落日燃ゆ (新潮文庫) [文庫]著者:城山三郎評価:B【粗評】いわゆるA級戦犯7人の内に、一つだけ文官の名があった。その名は、広田弘毅。城山と広田の名を高からしめたであろう本書。広田の年齢に沿って、主に東アジアにおける外交交渉や軍事衝突など、WW1~…

銃・病原菌・鉄-1万3000年にわたる人類史の謎

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) [文庫]著者:Jared Diamond 訳:倉骨彰評価:A【粗評】生物学、地理学、人類学、考古学、言語学などの知識を縦横に使いこなし、人類史の大いなる謎に迫る。説得力あるデータや仮説で自…

失敗の本質-日本軍の組織論的研究

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫) [文庫] 著者:いっぱい。評価:A【粗評】30周年ロングセラー。「あいまいさ」「察し」「空気」…情緒性、非論理的思考、硬直性…日本人的特徴の悪い面ばかりが凝縮されたものが大東亜戦争であった。我々日本人はか…

カエサル

カエサル (講談社学術文庫) [文庫]著者:長谷川博隆評価:B【粗評】人物像・評価が錯綜 「歴史」と「伝記」の間をねらって書いてみた、とのこと。(~を思い出す)とフォロー体制が整っているので人物名を失念しても大丈夫。語り口も手伝って全体的に平易。…

危機の指導者チャーチル

危機の指導者チャーチル (新潮選書) [単行本]著者:冨田浩司評価:B+【粗評】Battle of Britain でおなじみのWinston。「パリ燃え」が脳内で流れた。彼は、第二次世界大戦回想録において、1940年5月、首相に就任した夜、「これまでの人生すべてがこの時、こ…

孫子

孫子 (中公文庫BIBLIO S) [文庫]著者:孫武? 訳:町田三郎評価:A【粗評】読み継がれる古典、『孫子』。100ページ程度と分量お手軽。情報や兵站の重要さ、用兵の法などについて説く。戦争の費用や将兵の使い方、スパイの効用など、孫ちゃんの現実的な視点が…

馬の世界史

馬の世界史 (中公文庫) [文庫]著者:本村凌二評価:B【粗評】古代ローマ史専攻の著者がその地域・時代の枠を超えて、馬と人間の織りなした世界史を描き出す意欲作。馬のもたらす「速度」が世界史をどう動かし、騎兵や騎馬遊牧民が大帝国の興亡にどう影響を与…

ビゴー日本素描集

ビゴー日本素描集 (岩波文庫) [文庫]編:清水 勲評価:B【粗評】歴史の教科書でおなじみのビゴーパイセン。出っ歯メガネのステレオタイプで描かれる日本人の姿を見て、彼に対し複雑な思いを抱いていた。しかし彼、たいへんな知日派だったことが判明。18年間…

連合艦隊の使い方-漫画でわかる「連合艦隊のグランドデザインと戦争の現実」

連合艦隊の使い方―漫画でわかる「連合艦隊のグランドデザインと戦争の現実」 [単行本]著者:横須賀歴史研究室評価:C【粗評】連合艦隊・軍令部(・海軍省・陸軍)をおにゃのこ化し、彼らの確執や戦争構想を描かんとする。もっと漫画成分を多めにしてほしいな…

池上彰教授の東工大講義 学校では教えない「社会人のための現代史」

池上彰教授の東工大講義 学校では教えない「社会人のための現代史」 [単行本]著者:池上彰評価:B【粗評】出た池上彰。東工大講義三部作の一つ。評価が固まっていないために案外我々の知らない現代史について、考える土台を提供する。 国際編。東西冷戦構造…