Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

2023-01-01から1年間の記事一覧

ウルフ・オブ・ウォールストリート

【概要】著者(監督):マーティン・スコセッシ デカ・プリ夫が、金! 女! ドラッグ! する。 上司のマスかき講座の時点できな臭い感じは漂っていたが、案の定、下ネタ祭りが開催される。Fワード連発で、とにかく画面が下品で頽廃的。ド派手に決めるぜ酒池…

シンドラーのリスト

シンドラーのリスト スペシャル・エディション [DVD] [DVD] 【概要】著者(監督):スティーヴン・スピルバーグ (エルサレムに向け)久々に再視聴。「諸国民の正義の人」の一人、オスカー・シンドラーの生涯を描く。スピルバーグのカバー範囲広すぎだろ。基…

高野豆腐店の春

【概要】著者(監督):三原光尋 「こうやどうふ」ではない。「東京物語」や尾道三部作に連なる、尾道を舞台にしたコメディ寄りヒューマンドラマ。尾道駅や商店街近辺の穏やかな情景や、気のいい地元ピーポーとのふれあい、つらい過去を抱きしめて未来に向か…

モテキ

【概要】著者(監督):大根仁 ネトフリにてドラマ版。1話30分で観やすい。サー目前の非モテ・森山未來のもとに3人+1人の女が再来。どいあき、いつかちゃん、なつきちゃんとそれぞれいい感じになったりするのだが…。まあ、普通はどいあきやろなあ。最後は少…

君たちはどう生きるか

【概要】著者(監督):宮崎駿 よくわからんが、基本的にはいわゆる往きて還りし物語。不気味でどろりとしたアニメーションや印象的なシーンのいくつかは〇なのだが、全体的にストーリー展開や登場人物の心理についていけず、なぜそうなる??? のラッシュ…

イスラエル 人類史上最もやっかいな問題

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【概要】著者(監督):ダニエル・ソカッチ 鬼澤忍 訳 アメリカ人なので比較的フラットな視点でイスラエルの近現代史およびイスラエル問題についてカジュアルめに解説する。エルサレム旧市街図解もあり。曰く「イスラエルは、要するにグレー」で、どちらかが…

エルサレムの歴史と文化

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【概要】著者(監督):浅野和生 某旅行の予習…のはずだったが。。。 セム系一神教3つの聖地の歴史および文化について、写真や地図を見つつ解説する。3000年前の昔から係争の地であったここには、ローマ・ビザンツ帝国、イスラーム諸王朝や十字軍国家、オス…

戦略読書

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【概要】著者(監督):三谷宏治 BCGでコンサルしていた著者が、自身の読書遍歴、そしてシャケェジンになるときに自己開発した「戦略読書」について語る。基礎(≒古典)/応用・新奇、ビジネス系/非ビジネス系の2 x 2 =4象限に読むべき本を分け、それらの…

とにかく散歩いたしましょう

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【概要】著者(監督):小川洋子 「役に立たない地味で小さな物事の中にある物語を書く」「この世界に、取るに足らないものなど、何一つないのです」…ふ~ん、洋子じゃん。 小川洋子感あふれるエッセイだった。なんか、シャイなかわいいおばさんって感じだ。…

父の詫び状 

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【概要】著者(監督):向田邦子 思い出というのはねずみ花火のようなもので、いったん火をつけると、不意に足許で小さく火を吹き上げ、思いもかけないところへ飛んでいって爆ぜ、人をびっくりさせる。 記憶というのは、糸口がみつかると次から次へと自然に…

戦略物資の世界地図

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【概要】著者(監督):小山堅 石油・石炭・天然ガスの化石燃料三兄弟に加え、再生可能エネ・原子力・クリティカルミネラル、アンモニア・水素を加えた7品目について、埋蔵量・生産量、輸出入の流れを図解する。太平洋戦争、オイルショック、ウクライナ戦争…

翔んで埼玉

【概要】著者(監督):武内英樹 愛すべきバカ映画。 関東のディスりネタ全開。特に誇れるもののない海なし県のダサイタマこと埼玉が自由を求めて暴れる。学園内では居住地ごとに待遇に雲泥の差がある、東京テイスティングなる空気当てゲームをする、埼玉の…

プラダを着た悪魔

【概要】著者(監督):デヴィッド・フランケル おしごと系。機上にて視聴。アン・ハサウェイの着せ替え七変化も楽しめる。目がでかい。 絶対君主の無茶振りに本気で対応しているうちにビジネスパーソンとして逞しくなっていく。飲食物のおつかいや趣味嗜好…

娼年

【概要】著者(監督):三浦大輔 桃李のケツが律動する。 謎の玄人女にスカウトされた桃李が春を鬻ぐ。アンニュイ無気力青年だったが、種々多様な女性の欲望に触れているうちに、その奥深さにハマっていく。すべての元凶・静香さんの訳アリ娘・咲良との実技…

キングダム 運命の炎

【概要】著者(監督):佐藤信介 例のやつの続編。王騎将軍の薫陶を受け、わらべ・しんが将としてのめばえはじめる。過去編やや長いがまあまあ。紫夏さんが犠牲になるところは王道だがなかなか良かった。もう一つ見せ場あればよかったのだが、続くんかい! …

指揮官の条件

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【概要】著者(監督):髙嶋博視 「制服生活の集大成となった」東日本大震災時の海上自衛隊災害派遣部隊の指揮経験や海上自衛隊のインド洋派遣経験などを通じ、人の上に立つ者の要諦を列挙する。克己心や根性、人格陶冶などの言葉が古臭く見える現代こそ、こ…

発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法

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【概要】著者(監督):岡田尊司 労働者に求められる能力が高度化・複雑化する現代社会においては、「正常」「健常」のレベルが上がっており、人知れず苦しむ人も多い。ある種能力不足の認定がほしい人々が精神科に行くのだが、多くは「グレーゾーン」で様子…

科学的な適職

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【概要】著者(監督):鈴木祐 好き勝手・属人的・個別的になりやすいキャリア形成論であるが、最大公約数的な一般化はできる。数多の論文から抽出したエキスを提供し、「科学的な」適職について解説する。アラサーってキャリアについて悩みがちみたいよね。…

朽ちていった命―被曝治療83日間の記録―

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【概要】著者(監督):NHK「東海村臨界事故」取材班 すでに風化しつつあるJCO東海村臨界事故の被害者の被曝治療ノンフィクション。チェルノブイリでおなじみチェレンコフ光が光り、致死量の被曝を負った2名。扱っているものの危険さに比してあまりにもずさ…

高学歴親という病

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【概要】著者(監督):成田奈緒子 「聡明な先回り」は犯しがちなミスで、「子育ては「心配」を「信頼」に変えてゆく旅」。「命にかかわらなければ親は「信頼して、待つ、見守る」ことをし続けなければなりません」と親に説教する。 親にならないとわからな…

アイの物語

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【概要】著者(監督):山本弘 『料理を作るように小説を書こう』で著者に興味を持ったのと、「アイの歌声を聞かせて」の元ネタ説が出ていたことから興味を持つ。 hellosaki-tre.hatenablog.com アンドロイドのアイビスが見込みのある少年に「たぶん君の知ら…

日本語の発音はどう変わってきたか 「てふてふ」から「ちょうちょう」へ、音声史の旅

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【概要】著者(監督):釘貫亨 古代日本では、 「母」の発音はパパ(papa)だった。 「日本語音声の歴史的な変遷を、奈良時代から現代語に近い江戸時代半ばまでの中央語を対象にして叙述する」のが本書の目的。定家、契沖、宣長らの先達や、漢語音韻学、そして…

江戸川乱歩傑作選

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階 【概要】著者(監督):江戸川乱歩 大正時代の初期作品を収める。推理小説だけでなく、エログロや妄想力が発露した短編もあり、谷崎味を感じられる。谷崎が犯罪小説的なものも書いていたように、日本推理小説の勃興期であった模様。そして何気に初・乱歩…

サラダ記念日

【概要】著者(監督):俵万智 「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 でおなじみだが、 「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ などの有名な歌も多数収録。 ちゃんまち若き日の歌を収める。基本的な流れとして…

藪原検校

【概要】著者(監督):井上ひさし 盲人の主人公が、殺人、悪どい取り立て、姦通など悪行の限りを尽くす。ひさしにしては残忍だが、演劇の特性を生かした遊び心のおかげでシリアスになりすぎず読める(観られる)。なかでも盲太夫の語りがいい仕事しすぎてい…

日輪 春は馬車に乗って 他八篇

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【概要】著者(監督):横光利一 何気に初利一。「蠅」「ナポレオンと田虫」「春は馬車に乗って」あたりが面白い。機械的で客観的な視点が得意な印象を受ける。ちょっと他にはないタイプの完成を持っているみたい。「日輪」はそうでもなかった…。 【詳細】 …

半導体有事

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【概要】著者(監督):湯之上隆 サプライチェーンを一国で握ることは不可能なのに、サプライチェーンの強靭化と称して「日本政府は失敗を繰り返す」。日本は半導体製品そのものよりも製造装置に強みがあるのでそちらに注力せよとのこと。ラピダスやTSMC熊本…

円 劉慈欣短篇集

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【概要】著者(監督):劉慈欣 訳:大森望、泊功、齊藤正高 『三体』の要素を短編化した感じ。実際の制作順序は逆だが。「郷村教師」「詩雲」「円」あたりが良いか。星新一感に絶妙な用語のリアリティを足した感じ。『三体』を読んだ後だとややインパクトに…

オオルリ流星群

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【概要】著者(監督):伊予原新 この夏を、まっとうする。そして、あの夏を超える夏にする——。そのために、私も利用するのだ。天文台作りを——。 かつての高校同級生だったミドルエイジが天文台づくりをする。まあ「いろいろあるよな。この歳になると」。「…

天文台日記

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【概要】著者(監督):石田五郎 岡山が天体観測で最強だったころ。岡山天体物理観測所で過ごした一年間の日記。当時最新鋭だった188cm反射望遠鏡が最も輝いていた時代。研究者や観測員たちは僻遠の地で家族と別々に暮らし、泊まり込みで「宇宙を狙う砲手」…