Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ジュリアス・シーザー

【概要】著者(監督):W. シェイクスピア 訳:中野好夫 シェイクスピアのものした有名な悲劇。舞台は古代ローマながらも16世紀末英国の当時の服装や風俗が何気なく取り入れられており、現代劇であったことが窺える。あとは人物の近代的価値観とか。日本語訳…

O.ヘンリー傑作選

【概要】著者(監督):O. ヘンリー 訳:小川高義 (Ⅰ:賢者の贈りもの)軽妙洒脱でコメディ成分多めのショート・ストーリィの名品を集めた。ちょっと笑えて・ちょっといい話が多い。物語の展開やオチがなかなかひねってあり興味を惹くのと、訳がこなれてい…

華厳の研究

【概要】著者(監督):鈴木大拙 奈良の大仏でおなじみ華厳経の思想について、著者の得意分野の禅をからめて論考する。曰く「それは単なる大乗仏教哲学ということでなしに、世界思想史上の一期を画するものとして、『華厳』を見なければならぬのである」。融…

漢字 生い立ちとその背景

B

【概要】著者(監督):白川静 甲骨文字に由来する漢字は、古代中国人の「生活の記念碑」。我々の想像以上に、漢字には中国上古の時代の呪術的な思想が象形化されているのだ。 家畜や異民族の犠牲、媚女や蟲毒とかがまさにそれ。万葉集の引用もちょくちょく…

県庁の星

【概要】著者(監督):西谷弘 県庁の星・織田裕二が、官民交流の一環で送り込まれた斜陽スーパーのバイトリーダー・柴咲コウに「素直に謝ること、素直に教わること、何かを成し遂げるには仲間が必要だということ」等々を学ぶおしごと系映画。コウさんの眼力…

こんな夜更けにバナナかよ

【概要】著者(監督):前田 哲 筋ジストロフィーの人の実話をベースに大泉洋が別次元の鹿野さんになりきる。 タイトル通り夜更けにバナナを唐突にボラ(ンティア)に買いに行かせるなど、序盤の偉そうな感じやスケベな感じからは悪印象をまき散らしているが…

グッバイ、レーニン!

【概要】著者(監督):ヴォルフガング・ベッカー 1990年の東西ドイツ統一に関するコメディ寄りのヒューマンドラマ。息子の反東側活動にショックを受けたオカンが昏睡状態から覚めると、東ドイツは消失していた。いろいろ歴史的瞬間を見逃した母に、「ぼくの…

PUIPUI モルカー

【概要】著者(監督):見里朝希 何でもありのストップモーションアニメ。きゅいきゅい言ってるぞ。当時はYoutubeで毎週視聴していたが、執筆時点ではアマプラで視聴可能。とりあえずみてみて、って感じだわ。 1話2-3min、全部合わせても30min程度と非常に観…

ラヂオの時間

【概要】著者(監督):三谷幸喜 主張強めのメンバーをなだめすかし、手を借り、なんとか着陸させようとするコメディ。本番環境のゴタゴタやアドリブ、舞台裏感を存分に味わえる。各人各様の思惑が渋滞し、女主人公の名前がメアリー・ジェーンに変わったあた…

ジョゼと虎と魚たち

【概要】著者(監督):犬童一心 設定の勝利。謎多き女ジョゼとの出会いと別れ、彼らの成長と旅立ちが描かれた。ジョゼはもう会わないタイプの女だが、自立してたくましくなったさまが窺えてよし。男は引きずるが女は強い。やや突飛な設定からの肉感的なシー…

コーヒーが冷めないうちに

【概要】著者(監督):塚原あゆ子 一見落ち着けそうな喫茶店だが、ある椅子に座って珈琲を淹れると過去に戻れるという不思議設定。ただし時空間その他の制約あり。1.波瑠、2.老夫婦、3.姉妹、4.母・主人公・娘、と人体実験が開始される。過去改変は不可だが…

仄暗い水の底から

【概要】著者(監督):中田秀夫 黒木瞳の疲れた感じ・情緒不安定感がリアル。黒木瞳があんまり人の話聞いてないとか、アパート管理人がボケ気味とか、幼稚園の教育方針がサイコ気味とか、ちょっとした不気味が蓄積していったところで謎の赤バッグと黄色カッ…

フリークス

【概要】著者(監督):トッド・ブラウニング コンプラ真っ青のmonsterたちを紹介。半男半女、癒合している人(ベト・ドクちゃんみたいな)、老人症、多毛症、ヒゲ女、小人症、上2肢・下2肢・4肢ない人など…奇人や五体不満足な人がCGやFXなしで登場するおお…

Venom: Let There Be Carnage

【概要】著者(監督):アンディ・サーキス "We are the lethal protector"ということで、乱暴すぎる相棒とハチャメチャする。コメディ寄りだが、バトルのときは決めるぜ。模写・多機能触手・料理(チキン)など多数の特技を有するようになるが、デメリット…

ゴータマ・ブッダ

【概要】著者(監督):早島鏡正 タイの砂浜、木漏れ日のなかで南風に吹かれながら読んだ。執筆の動機は「ゴータマ・ブッダが道を求めて歩んだ求道者であり、さとりを得てもなおかつ道を求めて歩きつづけた人であったことを明らかにしたかった」からであると…

太陽と乙女

【概要】著者(監督):森見登美彦 エッセイや寄稿、巻末解説など、もろもろの数ページ程度の文章を集めたもの。読みやすく区切りやすく、曰く「眠る前に読むべき本」。重複はあれど、モリミーの世界観や思想について、よりディープに知ることができる。小説…

唐の行政機構と官僚

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【概要】著者(監督):礪波 護 表題と付録の「唐代百官表」を見てわかる通り、明治の官職名が三省六部のそれから取られたことから説きはじめ、唐の官僚機構その他についてコアすぎる話をする。Ⅱ・Ⅲ(県尉、制誥)はあまりに専門的なため珍しく読み飛ばした…