Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

藪原検校

【概要】著者(監督):井上ひさし 盲人の主人公が、殺人、悪どい取り立て、姦通など悪行の限りを尽くす。ひさしにしては残忍だが、演劇の特性を生かした遊び心のおかげでシリアスになりすぎず読める(観られる)。なかでも盲太夫の語りがいい仕事しすぎてい…

日輪 春は馬車に乗って 他八篇

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【概要】著者(監督):横光利一 何気に初利一。「蠅」「ナポレオンと田虫」「春は馬車に乗って」あたりが面白い。機械的で客観的な視点が得意な印象を受ける。ちょっと他にはないタイプの完成を持っているみたい。「日輪」はそうでもなかった…。 【詳細】 …

半導体有事

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【概要】著者(監督):湯之上隆 サプライチェーンを一国で握ることは不可能なのに、サプライチェーンの強靭化と称して「日本政府は失敗を繰り返す」。日本は半導体製品そのものよりも製造装置に強みがあるのでそちらに注力せよとのこと。ラピダスやTSMC熊本…

円 劉慈欣短篇集

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【概要】著者(監督):劉慈欣 訳:大森望、泊功、齊藤正高 『三体』の要素を短編化した感じ。実際の制作順序は逆だが。「郷村教師」「詩雲」「円」あたりが良いか。星新一感に絶妙な用語のリアリティを足した感じ。『三体』を読んだ後だとややインパクトに…

オオルリ流星群

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【概要】著者(監督):伊予原新 この夏を、まっとうする。そして、あの夏を超える夏にする——。そのために、私も利用するのだ。天文台作りを——。 かつての高校同級生だったミドルエイジが天文台づくりをする。まあ「いろいろあるよな。この歳になると」。「…

天文台日記

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【概要】著者(監督):石田五郎 岡山が天体観測で最強だったころ。岡山天体物理観測所で過ごした一年間の日記。当時最新鋭だった188cm反射望遠鏡が最も輝いていた時代。研究者や観測員たちは僻遠の地で家族と別々に暮らし、泊まり込みで「宇宙を狙う砲手」…

未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること

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【概要】著者(監督):河合 雅司 【詳細】 いま取り組むべきは、過去の成功体験や現状維持バイアスを捨て去り、人口が減り、出生数が少なくなっていくことを前提として、それでも経済を成長させ得る策を編み出すことである。 製造業全般、物流、医療、IT、…

怪物

【概要】著者(監督):是枝裕和 脚本:坂元裕二 「怪物だ~れだ」 そこまで期待していなかったのだが、意外と面白い…というか独特の重たい余韻がある。空虚感というか胃もたれ感というか…何にせよ深い爪痕を残したことは確かだ。いい意味ですっきりしないと…

安倍晋三回顧録

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【概要】著者(監督):? 36時間にわたるインタビューでチャンアベの政治観その他の一部を明らかにする。ムッとするような質問もあえて投げてみるが、けっこう答えてくれる。やっててよかった生前インタビュー。 安倍氏の評価は後世の判断にゆだねるとして…

今日われ生きてあり

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【概要】著者(監督):神坂次郎 幼少のきょうだいや老父母へのいたわり、戦友との友情、ほのかな恋慕、新婚夫婦の短い逢瀬などなど、十死零生の作戦に赴かざるをえなかった彼らの人間らしい息吹を感じ取れる。世が世ならよき夫、よき社会の構成員となりえた…

脱獄王 白鳥由栄の証言

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【概要】著者(監督):斎藤充功 出た、アウトロー文庫。 日本が誇る脱獄王・白鳥由栄、その脱獄するために生まれてきたような能力・人生を本人証言で描き出す。①青森②秋田②網走④札幌と、とにかく寒そうなとこにばっかりいる。「あまりにも簡単に本人が承知…

汝、ふたつの故国に殉ず

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【概要】著者(監督):門田隆将 外省人の大弾圧・二二八事件で命を落とした日台ハーフの坂井湯章。日本ではほぼ無名な彼を顕彰するノンフィクション。八田與一は日本でも有名だが、台湾人が忘れてないのが〇。なにげに初・門田かも。 西来庵事件で父・徳蔵…

モッキンポット師の後始末

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【概要】著者(監督):井上ひさし 「……ほんとうに、神も仏もありません」 と愚痴をこぼしたら、 「仏はんはどうだか知らんけど、神はんは居てはりまっせ」と叱られた。 関西弁の神父モッキンポット師と聖パウロ学生寮の三バカが繰り広げるコメディ。井上ひ…

日本二千六百年史

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【概要】著者(監督):大川周明 いま日本はまさしく興亡の岐路に立っている。この非常の難局に善処し、君国を富嶽の安きに置き、進んで荘厳なる理想の実現を期するためには、必ずや日本歴史を学んで、日本及び日本人の真実の姿を見究めねばならぬ。 歴史の…

マンガでわかる経営戦略全史

【概要】著者(監督):三谷宏治 この数十年間の経営戦略史をもっとも簡潔に語れば、「1960年代に始まったポジショニング派が80年代までは圧倒的で、それ以降はケイパビリティ(組織・人・プロセスなど)派が優勢」となります。極めて単純です。 B5版とけっ…