著者:住野よる
【概要】
ポンクジュ大先生ご推薦。
『君嘘』(や『いちご同盟』)と類似した構造。
終幕がやや唐突なのが気になるが、若き者のちょっとした内面の揺動、微かすぎて気づかないほどの所作、そんなものに対する細やかな気遣いを感じた。
【詳細】
<あらすじ>
膵臓を喰らい合う猟奇的青春小説。ではない。
福岡に行って一緒の部屋で一夜を過ごしたり、雨の日にヒロインの家でゲームして押し倒したりするが、基本的に健全なので問題ない。
「まかせる、というのはなんて僕に似合う言葉だろう」
「その時間は、彼女にはない。僕には、意志がない」
「僕も今日、少しだけ楽しかった」
「君は、きっとただ一人、私に真実と日常を与えてくれる人」
「彼女の死が僕らを結び付けている」
「彼女と人生で初めての経験をした」
ゴクリ…。
「彼女はそれを仲直りと呼んだ」
仲直りか~~~~~~い!!!
「僕は、人との関わりを喜んでいた。生まれて初めてだった。誰かと一緒にいて、一人になりたいと一度も思わなかったのは」
「変えられたんだ。間違えなく変えられた」
⇒そして「選んだ」ラッシュ
「そんな自分はすぐに打ちのめしてやった」
「君が呼ぶ私の名前に、意味がつくのが怖かった」
「私は、君に憧れてたの」
「私はやっぱり。
『君嘘』を推したい」
【概要】
ポンクジュ大先生ご推薦。
『君嘘』(や『いちご同盟』)と類似した構造。
終幕がやや唐突なのが気になるが、若き者のちょっとした内面の揺動、微かすぎて気づかないほどの所作、そんなものに対する細やかな気遣いを感じた。
【詳細】
<あらすじ>
膵臓を喰らい合う猟奇的青春小説。ではない。
福岡に行って一緒の部屋で一夜を過ごしたり、雨の日にヒロインの家でゲームして押し倒したりするが、基本的に健全なので問題ない。
「まかせる、というのはなんて僕に似合う言葉だろう」
「その時間は、彼女にはない。僕には、意志がない」
「僕も今日、少しだけ楽しかった」
「君は、きっとただ一人、私に真実と日常を与えてくれる人」
「彼女の死が僕らを結び付けている」
「彼女と人生で初めての経験をした」
ゴクリ…。
「彼女はそれを仲直りと呼んだ」
仲直りか~~~~~~い!!!
「僕は、人との関わりを喜んでいた。生まれて初めてだった。誰かと一緒にいて、一人になりたいと一度も思わなかったのは」
「変えられたんだ。間違えなく変えられた」
⇒そして「選んだ」ラッシュ
「そんな自分はすぐに打ちのめしてやった」
「君が呼ぶ私の名前に、意味がつくのが怖かった」
「私は、君に憧れてたの」
「私はやっぱり。
『君嘘』を推したい」
<印象>
読みやすい。
終盤、唐突かつあざとい感じはあるがまあよし。
若き者のちょっとした内面の揺動、微かすぎて気づかないほどの所作、そんなものに対する細やかな気遣いを感じた。
若者言葉ではあるが実直な言葉の使用は好評価、表現も平易かつ清新で良い。
(「自論にかかっていたほこりを払いのけて、それを手に入れた経緯や思い出を眺めていた」「神様が最初からタグ付けしといてくれればいいのに」「共有できない心みたいだった」等。)
若者言葉ではあるが実直な言葉の使用は好評価、表現も平易かつ清新で良い。
(「自論にかかっていたほこりを払いのけて、それを手に入れた経緯や思い出を眺めていた」「神様が最初からタグ付けしといてくれればいいのに」「共有できない心みたいだった」等。)
小洒落ていて、理屈っぽいようでちょっとひねくれた会話も割と好み。
ヒロインの強引さ・強靭さと弱さ、主人公の内面の変化、「憧れ」、ヒロインの遺した手紙など、『君嘘』的要素が頻出する。
というわけで私はやっぱり。
『君嘘』を推したい。
<本好きあるある>
- 確認が終わったところまでの目印として、一冊の本を少し前に出して
- 用事もなく本屋に行くの好きなんだ
- 本好きの集中力は雑音なんかに負けはしない
- 僕は手に入れた本は順番に読む
<ブラックジョーク集>
- ろくな大人にならないだろうな
- 死ぬ前の猫じゃないんだからさ
- 最後は燃え盛る箱からの脱出マジックかな