Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

文語訳 新約聖書 詩篇付

著者:
評価:A

【概要】
福音書のみ読了。内容はおなじみ神の子の言行録。福音書ごとに内容の取捨選択や認識の差異はあれど、四回も同様の物語を読まされるので世界宗教の大まかな脳内回路形成には十分。古今東西変わらない人間のあるべき姿を名言や名挿話ラッシュから学ぼう。

【詳細】
福音書だけ読んだ。
エスの追悼文集(ただし噂)を通じ、2000年前に社会を改革しようとした者の道程を追体験する。
4回も読まされるのである程度のクリスティアン回路を形成できる。西洋文化の母体になっているから一読に値するね。

そんでもうあれなのよ、名言ラッシュなの。
名言が物語に体系づけられていく感じがいいね。
古語(復活よみがへり、最期いやはて、審判さばき、牧者ひつじかい、律法おきてなど)も手伝ってか、ありがたみのある書物になっている。

そして他宗教の聖典よりストーリー性がある。
伝道だけでなく(というか全部ひっくるめて伝道か)、権威者や悪魔の試しをとんちで切り抜けたり(神を試すな、カイザルの物は~)自然魔法(海歩き、風止め)、治癒魔法、錬金術(パン、葡萄酒、魚)、除霊などを盛り込んだ摩訶不思議アドベンチャーとなっている。

セム一神教がとっつきづらいのと、奇跡の数々があやしいのはあるが、 
取税人、遊女、癩病者、癲癇病者などの社会的弱者をいたわり、社会を少しでも良くしたいと行動した男の存在は真実と信じたい。

<マタイ>
4.4人の生くるはパンのみに由るにあらず、神の口より出づる凡ての言に由る。

4.19我に従ひきたれ、然らば汝らを人を漁る者となさん。

5.39人もし汝の右の頬をうたば、左をも向けよ。

6.1汝ら見られんために己が義を人の前にて行はぬやうに心せよ。然らずば、天にいます汝らの父より報いを得じ。

6.14汝等もし人の過失を免ずば、汝らの天の父も汝らを免し給はん。もし人を免さずば、汝らの父も汝らの過失を免し給はじ。

6.26空の鳥を見よ、播かず、刈らず、倉に収めず、然るに汝らの天の父は、これを養ひたまふ。

6.34この故に明日のことを思ひ煩ふな、明日は明日みづから思ひ煩はん。一日の苦労は一日にて足れり。

7.7求めよ、然らば与へられん。尋ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さらば開かれん。

7.12凡て人に為られんと思ふことは、人にも亦その如くせよ。

7.13狭き門より入れ、滅にいたる門は大く、その路は広く、之より入る者おほし。生命にいたる門は狭く、その路は細く、之を見出すもの少なし。

10.27暗黒にて我が告ぐることを光明にて言へ。

10.35それ我が来れるは人をその父より、娘をその母より、嫁をその姑嫜より分たん為なり。

10.39生命を得る者は、これを失ひ、我がために生命を失ふ者は、これを得べし。

11.28凡て労する者・重荷を負ふ者、われに来れ、われ汝らを休ません。

12.50誰にても天にいます我が父の御意をおこなふ者は、即ち我が兄弟、わが姉妹、わが母なり

15.11口に入るものは人を汚さず、然れど口より出づるものは、これ人を汚すなり

16.20爰にイエス己がキリストなる事を誰にも告ぐなと弟子たちを戒め給へり。

16.21この時よりイエス・キリスト、弟子たちに、己のエルサレムに往きて、長老・祭司長・学者らより多くの苦難を受け、かつ殺され、三日めに甦るべき事を示し始めたまふ。

22.39おのれの如く、なんぢの隣を愛すべし

23.12凡そおのれを高うする者は卑うせられ、己を卑うする者は高うせらるるなり。

24.29-32これらの日の苦難ののちに直ちに日は暗く、月は光を発たず、星は空より隕ち、天の万象、ふるひ動かん。
そのとき人の子の兆、天に現はれん。そのとき地上の諸族みな嘆き、かつ人の子の能力と大なる栄光とをもて天の雲に乗り来るを見ん。
また彼は使たちを大なるラツパの声とともに遣さん。使いたちは天の此の極より彼の極まで四方より選民を集めん。

24.35天地は過ぎゆかん、然れど我が言は過ぎ往くことなし。

26.21食するとき言ひ給ふ『まことに汝らに告ぐ、汝らの中の一人、われを売らん』

26.25イエスを売るユダ答へて言ふ『ラビ、我なるか』イエス言ひ給ふ『なんぢの言へる如し』

26.26-27彼ら食しをる時イエス、パンをとり、祝してさき、弟子たちに与へて言ひ給ふ『取りて食へ、これは我が体なり』
また酒杯をとりて謝し、彼らに与へて言ひ給ふ『なんぢら皆この酒杯より飲め。これは契約の我が血なり、多くの人のために罪の赦を得させんとて、流す所のものなり』

26.35ペテロ言ふ『我なんぢと共に死ぬべき事ありとも汝を否まず』

26.74爰にペテロ盟ひ、かつ契ひて、『我その人を知らず』と言ひ出づるをりしも、鶏鳴きぬ。

26.75ペテロ『にはとり鳴く前に、なんぢ三度我を否まん』とイエスの言ひ給ひし御言を思ひ出し、外に出でて甚く泣けり。

<マルコ>
3.11叫びて『なんぢは神の子なり』と言ひたれば、我を顕すなとて、厳しく戒め給ふ。

4.8良き地に落ちし種あり、生え出でて茂り、実を結ぶこと、三十倍、六十倍、百倍せり

4.33数多の譬をもて、人々の聴きうる力に随ひて、御言を語り、譬ならでは語り給はず

7.33イエス群衆の中より、彼をひとり連れ出し、その両耳に指をさし入れ、また唾してその舌に触り、天を仰ぎて嘆じ、その人に対ひて『エパタ』と言ひ給ふ、ひらけよとの意なり。かくてその耳ひらけ、舌の縺れただちに解け、正しく物いへり。

9.35人もし頭たらんと思はば、凡ての人の後となり、凡ての人の役者となるべし

9.50塩は善きものなり、然れど塩もし其の塩気を失はば、何をもて之に味つけん。汝ら心の中に塩を保ち、かつ互いに和ぐべし。

11.24汝らに告ぐ、凡て祈りて願ふ事は、すでに得たりと信ぜよ、然らば得べし。

<ルカ>


ヨハネ
8.7なんぢらの中、罪なきものまづ石を擲て

12.24一粒の麦、地に落ちて死なずば、唯一つにて在らん、もし死なば、多くの果を結ぶべし。

15.13人その友のために己の命を棄つる、之より大なる愛はなし。

16.33なんぢら世にありては患難あり、然れど雄々しかれ。我すでに世に勝てり。