Javaさんのお部屋・改

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

企業参謀

著者:大前研一
評価:B+

【評】
日立、MIT経由のMr.マッキンゼーが、
あらゆる切り口(シェア、売上高、利益資本、コスト市場セグメント、製品ライフサイクルの段階 etc.)から物事を分析する。妥当な仮定や予想を組み合わせ、複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ様々な謎や疑問を徹底的に究明することを強調する。
物事の本質を考えるときには、どうしてもこの「渾然一体」としたものを解きほぐすことが必要である。そして、解きほぐされた個々の要素が全体に与える影響というものを理解することが必要なのである。
床屋の相場や冷蔵庫の不良在庫などの日常小ネタの描かれた扉を開くと、 
奔流のごとく繰り出される図表により、「考える」暴力に圧倒される経験ができる。
本質的な問題は、基礎データがひとたび集まった場合に、それをどのように処理し、分析し、合成し、結論を導き出すかということである。
問題解決者といわれる人々は、この筋道を問題に突入する前に、思考力をその力の及ぶ極限まで用いて立てられる人のことである。参謀の真の仕事が、戦場に突入する前に、相手の動きを予測して、こちらの戦略を立案することにある、という事実と照らし合わせていただきたい。

経営判断のため、逃げずに情報を分析し、定量化し、行動を策定し、実行しよう。
いろんな実例やアイデア、評価指標や図表[Product Portfolio Management(PPM)、Key Factor for Success(KFS)]が矢継ぎ早に紹介されているが、
本人も言っている通りノウハウではなく、上記マインドが何より大事なのだ。
[具体的事象⇒(抽象化)⇒事象分析・作戦立案⇒(具体化)⇒具体的行動]

ホッケースティック理論やイカ漁の実行プログラム策定演習は面白かった。
 8㍉、国鉄、EC、ソ連などの懐かしワーヅアンドフレイジズはもちろん、図表の雰囲気や語尾の「……」が70'sっぽくて悪くない。
「数百万の犠牲者を出し、計り知れない固定資産の破壊の後に、せっかく占領した広大な東アジアの諸国を「無条件で」放棄してしまう、というのは、戦略的なやり方ではない」と先の某戦争をしっかりイジるのも時代を感じさせる。