著者:池上英洋
評価:B
【評】
エッチなだけかと思ったら意外とマジメ。
ある時代の絵画への影響、神話とキリスト教の関連付け、
神々の役割の変容、物語共通のプロット、小道具やモティーフの読み取り方、
農村の婚活事情や結婚式、画家や王侯貴族のエッチな事情まで、内容は多岐にわたる。
ギリシャ・ローマ神話の神々だからエッチな絵でもオッケーとばかりに、
彼らを題材にしている西洋の人びとのムッツリ具合が笑える。
それでも不安なのか貝殻やQピッドを言い訳用に設置しているのはもっと笑える。
<イヴ>メリット←落ちこみすぎ
<春の訪れ>ブグロー
<ダナエ>クリムト
<七つのヴェールの踊り>ブシェール
<ロラ>ジェルヴェックス
ベアトリーチェ・チェンチの肖像も載せてほしかった。