Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

シン・ゴジラ


脚本・総監督:庵野秀明 監督:樋口真嗣
評価:A

【評】
庵野秀明の手でゴジラが再構築された。
往年のファンを楽しませる懐かし音楽、
独特のカット割り、GAINAX感あふれる白抜き文字。

単なる怪獣モノではなく、巨大脅威に人々がどう立ち向かうかを描いた群像劇となっている。
序盤の官邸の動きなど見ていると、会議やタテ割り行政、承認事項の多さなど、映画的リアリティがあってよい。
安保、原発武力行使、線量…情報の奔流に流されるがまま、解釈の間を与えず突き進んでいくので、けして退屈ではない。
ただただ、「ほえ〜、しゅごいなあ〜」と見つめていればよい。
こういう緊急時、自分には何ができるのかねえと考えてしまうね。

おさかなモードで登場し川を遡上した後は、モンスタラスな変態を繰り返し、
ムラサキビームで戦闘機や摩天楼を薙ぎ倒していくシンゴジ。
歯並びが悪く、眼がオオサンショウウオみたいなシンゴジ。
核分裂によるエネルギー生産、人間の8倍の遺伝情報を持つシンゴジ。
ゴジラは本作では、血も涙もなく、わかりあえることもない、モンスター。
CGがやや粗いが気にしない。

尾頭ヒロミ女史をはじめとする、
マンガキャラを実写化したかのような変態の巣窟・巨災対のメンバー。
泉政調副会長もコロコロしていてグッド。
早口で繰り広げられるシンゴジの分析。
なんかすごい。それだけで十分だ。
(なんで血液凝固でシンゴジ凍結したのか謎だったが)

最後は次代のJPNに向けての前向きなラスト。
意味ありげなシンゴジ尻尾のアップが気になるが…。

「想定外すぎるぞ」
「どこの役所に言ってます?」
ZARAはどこ?」
などの息抜きセリフもグッド。
こういう情報量の多い映画は複数回の鑑賞に堪えますね。

<BD版>
特典盛りだくさん。
・NG集
尾頭さんと大河内さんが吠える。
特に尾頭さん失敗時のウインク、舌出し、哄笑(アハハ)はgood.
有識者のオッさん(三人目)の「憶測」、安田の「あ゛ーーーっ!!!」も見逃せない。

失敗時のすいませんラッシュや笑いから、撮影時の雰囲気が窺い知れる。
セリフが特異だから仕方ないね。役者泣かせだね。

・未使用シーン
ワンコと車中泊
大河内さんの長尺セリフがもうやめたげて! 感を催させる。

VFX
特撮(斜面崩落、ビル倒壊)、CG全盛期でも使うんだね。

・他
やっぱり口は出すという庵野のオッちゃんのやり方がわかる。