Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

幸せになる勇気

著者:岸見一郎 古賀史健
評価:B

【評】
歎異抄よろしく、アドラー心理学への誤解を解くため続編として登場。
赤い。
前作に「愛のタスク」が増強された感じだが、前作の復習でチョッピリ焼き直し感がぬぐえない。
 
現実に打ちのめされた青年が再び登場。
相変わらず激しやすいので注意するように。 
「ええい、そんな言葉でわかるか!」
「思想的に、あなたの息の根を止めておかねばならない」
「ああ、なにもわかっちゃいないな!」
「穴という穴を、ほじくり返してやる!!」
「軽口を叩くな、このサディストめ!」
 
吠えてたけど最後ちょっと哲人に丸め込まれた感ある。

自分を信じ、他者を信じ、行動を自分で選び取る。
己は自立し、人を自立させ、
「他者の目で見て、他者の耳で聞き、他者の心で感じること」。
尊敬によって結ばれる人と人。
いつしか共同体にいる幸せを見出す。

まずは目の前の人に、信頼を寄せる。目の前の人と、仲間になる。
そうした日々の、小さな信頼の積み重ねが、いつか国家間の争いさえもなくしていくのです。

われわれは、心を豊かに保ち、その蓄えを他者に与えていかなければなりません。他者からの尊敬を待つのではなく、自らが信頼を寄せ、信頼を寄せなければなりません。
…心の貧しい人間になってはいけないのです。
→「与えよ、さらば与えられん」
→「愛し、自立し、人生を選べ」

いつか別れる日がやってきたとき、「この人と出会い、この人とともに過ごした時間は、間違いじゃなかった」と納得できるよう、不断の努力を傾けるのです。
生徒たちの関係においても、ご両親との関係においても、そして愛する人との関係においても。