評価:B
【評】
レポート・卒論向けの「論文の書き方」本。
「無数の類書の中で、この本だけが私によって書かれたということ」がウリ。
対話篇のような作りになっている。作文へタ男君とともに論文のデキを向上させよう。
最後まで読み通すために、知的なボケ(蓮實重彦、ウィトゲンシュタイン)や練習問題を通じ、
「できるかぎり読みものとしても楽しい本になるように心がけた」とのこと。
こういうの読むたびにいかに不勉強だったのか思い知らされるな。
悔しいけど教えちゃおう。
本書の基本的な主張は、
①論文はアウトラインを膨らませて書くものだということ、
②論文の命は論証にあるということだ。
要約は文章を一様に短くすることとは違うということだ。むしろ、文章を「問い+答え+論拠」の形に再構成すると言った方がいいな。
読みづらいということは、難しい言葉で書かれているということではない。構造を見通すことができないということなのだ。
トピック・センテンスはパラグラフの先頭に置くのがパラグラフ・ライティングの基本である。